ハーレクイン文庫
フランスのオーヴェルニュ地方に立つ古城──その城主ブレーズの妻となった若きアンドレアは怯えていた。彼女は従妹が安易に交わした便宜結婚の約束を取り消すため、イギリスからたったひとりでこの城へやってきた。ところがブレーズから執拗に責め立てられて、結局、彼女が身代わりの花嫁になるしかなくなったのだ。私欲のために見知らぬ女性を妻にするなんて残酷すぎるわ。彼を憎もうとしたアンドレアだったが、顔に傷をもつ謎めいたブレーズの閉ざされた心の内を知り……。
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- 頁数
- 232頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年09月01日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 加藤しをり
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年08月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93540-3
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- 書籍番号
- HQB-540 (初版R-54)
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モニター
訳あって顔も知らない相手と結婚する事になった二人。お互い気になって惹かれますが素直になれません。様々な事件を通して、ヒロインのやさしい気持に触れヒーローやまわりの人達が心を開いていく様子が、すごく伝わってきました。心温まる作品でした。
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モニター
身勝手な従妹に代わって便宜結婚を取り消しにフランスの古城にやってくる心優しいヒロインと、顔にひどい傷を持つ傲慢なヒーロー。初めは二人でだましあいをしますが、その間にお互いへの理解が深まります。後半、甥の養育権をめぐる争いで甥の心無い言葉に傷ついても面に出さないヒーローと、その気持ちを感じて心を痛めるヒロインにせつなくなりました。
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モニター
朽ち果てたお城と顔に傷を持つ男性。まるでアンドレアの為だけに存在した男と城のよう。結婚する気がない彼女に運命の結婚をさせる状況がワクワク・ドキドキさせてくれる。お話のスパイスになっている小さな子供もとっても素晴らしい。誤解や擦れ違いに傷付いても、お城や自然を愛するように自分の愛情も受け入れ自信を持って見返りを求めないアンドレアに、とても好感が持てた。最後のハッピーエンドに安堵した。
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モニター
火事で大事な人・屋敷をすべて失い、心にも顔にも傷を負い、何に対しても悲観的でシニカルな見方・態度をしていたヒーロー。純真なヒロインに近づいていくことで、前向きに優しく変わっていくのに、誤解からヒロインにつれなくされるところが、身につまされます。ヒロインがヒーローの傷跡にキスするところからヒーローの態度ががらりと変わり、積極的に愛情表現をする場面が好きで、何度も繰り返し読みました。
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モニター
話の展開としては、ハーレクインの定石。身代り花嫁物です。文体が少し古風で気になりましたが、それなりに楽しめました。ヒーロー、ヒロインの心情は読者の私にはよく分かるのに、お互い鈍いので少々イライラしました。
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モニター
ハーレクインは書店でよく見掛けてたけれど読んだことがなく、どんな本なのか気になっていました。初めて読んでみて思ったことは”面白い”! 情熱的な部分やシリアスな部分、ちょっとエッチな部分、色んな要素を含んでいて、読んでいて本の世界に引き込まれます。あっという間に1冊読み終えてしまいました。ブレーズが男前すぎて素敵! 読むと『幻のシャトオ』の世界観に浸れます! 他の作品も読んでみたくなりました。
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モニター
出会いが出会いなので、最初はヒロインはツンツン、ヒーローは威圧的なのですが、もちろん(笑)互いに惹かれあっています。なので話がすすむにつれ、想いが溢れそうなったり、それを誤魔化すためにしたことがすれ違いを生んだりとドキっとしたりハラハラしたりしますが、それが読み手の感情を煽る感じでどんどんとページが進みました。本当にいっぱい事件が起きるんです。でもそれを乗り越えて辿りついたハッピーエンドにすごくほっとして、ニヤニヤ顔になりました。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。学校卒業後は地元のジャーナリストとしてフラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がけた。ロマンス小説を書き始めたのは1975年。以来、もっとも情熱を傾けているのは執筆だが、余暇にはレストランでの食事や観劇、欧州旅行を楽しむという。