ハーレクイン文庫
ラーマン国際銀行の最上階へ案内されながら、待ち受けるラフィクとの再会を思い、メラニーは身を震わせた。8年前、ありもしない不貞を疑われたメラニーは、愛するラフィクに、無慈悲にもごみのように捨てられた。また彼に会うのは怖い……でも、今こそ真実を伝えなければ。決意をかためてメラニーが頭取室のドアを開けると、相変わらず傲慢さと権力を漂わせたラフィクが座っていた。そして彼は、あの日と同じ台詞を言い放った。「出ていけ」あなたには息子がいるのだと、メラニーが告げる前に。
-
- 頁数
- 208頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2013年02月01日
-
- 著者
- ミシェル・リード
-
- 訳者
- 柿原日出子
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2013年01月23日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93499-4
-
- 書籍番号
- HQB-499 (初版R-1918)
-
モニター
読んでいてヒロインのメラニーは、女性としての魅力や母親としての強さを持った人だと思いました。情熱的な描写が多かったですが、とても読みやすくて物語の中に吸い込まれていきました。繊細な心理描写と人間の五感を刺激する丁寧な文章だと思いました。ヒロインのメラニーとラフィクが再会して、どうのようにお互いの溝や誤解を埋めていくのかと思いながら読みました。
-
モニター
一方的にヒロインが傷つけられて終わることなく、ちゃんとヒーローが自分の過ちに気付き苦悩する姿が描かれているのでハッピーエンドに大満足! 個人的には、傷付くヒロインは好きなんですが、ヒーローが最後まで後悔もせず終わられると納得できないので…。その点今回のヒーローには好感が持て、ヒロインと共に涙も愛も味わえました。感情移入できて好きな作品です。
-
モニター
メラニーとラフィクの複雑な恋の話なのですが、お互いに惹かれながら、本音を言わないところは、日本人っぽいですよね。素直になれないというか、本当のことを言ってずたずたになる自分を避けるために……。人間ですよね。最後にはお互いと周りの人たちが幸せになるというところはハーレクインのいいところですね。
-
モニター
国際投資銀行の頭取代理を務めるラフィク。愛人セレナの背信を知って怒りとショックの覚めやらぬ彼の元に投資の依頼に訪れたのは、かつての最愛の女性メラニーでした。彼は心を捧げたメラニーの裏切り行為を目撃して以来8年、女性と関係を結んでも決して心をかよわせる事はなく、孤独な日々を過ごしていたのでした。長身で堂々とした体躯を持ち、直情的なラフィクが、時折見せる心の内が少年の様に可愛く感じられました。
-
モニター
ヒーローの行動と発言が傲慢なのは、理解できるんです。ああそういう性格なんだなと。8年前の事件もあったからなおさら。でも、ヒロインが解らない。子供の為に父親が必要だからと自らヒーローと再会するんだけど、8年前の誤解を解くチャンスがあっても何も言わないし。自分が言わなきゃヒーローには解らないのも、よ~く承知してるのに。誤解をとかなきゃ子供に悪影響がでるでしょうが! 子供のために父親が必要なら言わんかい! と、何度心の中で叫んだことか。ストーリーが面白くないわけではないんだけど、ヒロインの言動にやたらイライラが募った一冊でした。
-
モニター
二人のすれ違いの恋物語にどうなるか引き込まれて読みました。最終的に最高のHappy endに終わり大満足です。
-
モニター
突然息子の存在を知らされるヒーローの苦悩が痛々しくて、ついヒーロー贔屓で読んでしまった。ヒロインってばなぜさっさと本当の事言わないのよ~と身もだえしてしまうストーリー。
1997年に『追憶の重さ』で日本デビューを果たした。その後も40作以上の作品を発表し、情熱的な作風で読者の絶大な支持を集めている。執筆の原動力となっているのは、緻密な人間観察、それにロマンス小説への飽くなき愛情だという。英国マンチェスター在住。