ハーレクイン文庫
ある日コリーンは、車を運転中トレーラーに衝突され、全身に傷を負ったばかりか、同乗していた妹も亡くした。遺された妹の幼い子供たちはコリーンの入院中に、伯父であるケイド・チャルマーズの家に引き取られたらしい。子供たちに会いたくてたまらず、コリーンは彼の家を訪ねるが、ケイドには迷惑そうに冷酷そのもののまなざしを向けられ、愛する甥にも“ママを殺した”と非難される始末。コリーンはあまりのショックにその場で意識を失った。そして目覚めたとき、介抱してくれたのは意外にもケイドで……。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年08月01日
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- 著者
- スーザン・フォックス
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- 訳者
- 大島ともこ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93461-1
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- 書籍番号
- HQB-461 (初版I-1530)
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モニター
失敗をするといつまでもひきずってしまい、なかなか前向きな気持ちになれない自分が嫌になることがあります。そんななか、この作品の主人公コリーンに出会いました。交通事故に遭い、体の自由もきかないような状況。そんな時も大切な人を思う気持ちが変わることなく、前向きに行動して幸せをつかみ取っていくその姿に勇気づけられました。明日からまたがんばろう! そんな気持ちになれる一冊です。
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モニター
初めて読む作家さんでしたので、どんなお話かどきどきして読みました。ちょっとした行き違いで本当の自分とは違う先入観をもたれたコリーンと、そう思い込んでいるケイドがどのようにしてお互いの信頼と愛を築きあげるのか……周りに惑わされないで、自分の直感を信じていくことの大切さを感じました。その過程に至るいくつもの場面はもどかしかったけれど、それがあるから今があると思います。共感がもてるお話でとても楽しめました。
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モニター
ヒロインの素直な心と優しさに、心を打たれました。不幸な生い立ちからお互いに素直になれずにいる二人を、もどかしい思いをしながら読みました。とても心温まる作品だと思います。
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モニター
事故で妹を失い、自身も全身に傷を負い、そればかりか妹の子どもたちからも謂れのない非難を受ける……もうそれだけで私なら胸が張り裂けそう! そんなスタートだけれど、ケイドの懐の広さや理解の早さに感心するばかり……。でも個人的なことを言わせてもらえば、もっと決定的なすれ違いがあってもよかったかも……。だけどあまり不穏な大事件がない分、コリーンとケイド、二人の過去や心情に丁寧に向き合える綺麗な作品だったと思います。
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モニター
事故で妹を亡くし、自らも後遺症が残るヒロインと、誤解から彼女に対して最初は厳しいヒーローも、ヒロインの実直さに考えを改めていきます。お互いのトラウマを乗り越え結ばれていく素敵なストーリーでした。この作家さんの作品は初めてでしたがあたたかな気持ちになる作品でした。
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hisui
読みながら何度も涙がこぼれ、本を閉じた後もしばらく涙が止まりませんでした。それぞれに、両親のせいでつらい子ども時代を過ごし、大人になってもそのトラウマに囚われ、愛という言葉が宙に浮いてしまったコリーンとケイド。二人のやさしさと勇気が再び愛という確かなものを引き寄せる・・・。「幸せのそばに」というタイトルはぴったりで、とても深い意味を感じます。
揺れる乙女心を繊細な筆致で描き、長きにわたって読者の支持を集めつづけている作家。大の映画ファンで、とりわけロマンチックな映画は、執筆の構想を練るヒントにもなると語る。アイオワ州デモイン在住。