ハーレクイン文庫
淑女は踊る
父亡きあと、新男爵となった卑劣ないとこから身を守るため、ジプシーの一団に紛れて領地を出奔したグエノア。ある夜、野営地へ遊びに来た貴族ギレンと出会う。
社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ……私だけのために」そしてグエンの唇を奪っ
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年09月01日
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- 著者
- ジュリア・ジャスティス
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- 訳者
- 永幡みちこ
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93249-5
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- 書籍番号
- HQB-249 (初版HS-191)
読者レビュー
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モニター
「踊る」という題名の意味は読み進めていくと解りました。主人公である男女に、いつ出会いの場面が訪れるのか、ワクワクしていました。上流階級のお嬢様と、真反対のジプシー。どちらが演技なのか。惑わす淑女と上流階級の紳士。読み進めるのが楽しい1冊でした。
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モニター
ヒロインの義弟を思いやる気持ちに感動し、彼を思う気持ちに時には切なく泣いてしまいました。ヒーローの間違った認識には憤りを感じつつも一気に読んでしまいました。いつの時代にも運命の相手と出会うこと、一目で魅かれることが素敵ですね。
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モニター
運命の人との出会いでもそのタイミングがずれていると真実に気付くのにかなりの時間がかかってしまう。小さい誤解が次々と大きな誤解へ繋がり、二人の気持ちはすれ違うばかり。それでも「思い」は必ず良い形で相手に伝わる「赤い糸」を感じた作品でした。
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モニター
ヒロインのグエノアがとても誇り高く、当時の女性には珍しく男に屈しないところがいいと思いました。また、ギレンに誤解され非難されるところではいらいらしながらいつ本当のことがわかるのかと大急ぎで読み進めました。
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小学三年生のときから物語を書きはじめ、大学では詩集を出版し、卒業後は保険会社やチュニジアのアメリカ大使館で編集者として働いていた。海軍士官の夫について十二年のあいだに七回の引っ越しを経験したあと、現在は米テキサス州東部のパイニー・ウッズに落ち着き、高校でフランス語を教えている。1997年にアメリカロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞。夫と三人の子供、二匹の犬とジョージアン・スタイルの屋敷に住む。