ハーレクイン文庫
エリンの双子の妹は出産後、若くして命を落とした── 唯一の肉親であるエリンに、子供の父親の名を明かすこともなく。 4年後、エリンは偶然亡き妹の遺品から日記を見つけ、 姪の父親が、億万長者パーカー・ハミルトンだと初めて知った。 噂では、彼は数年前に妻を亡くして以来、 まるで世捨て人のように屋敷にこもって暮らしているという。 思案の末、エリンは姪を連れてパーカーの屋敷を訪ねるが、 あっさり事実を認めた彼から娘との面会を要求され、動揺する。 我が子同然に大切なあの子を、私から取りあげるつもりなの?【春を彩るフェア】
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年03月01日
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- 著者
- スーザン・マレリー
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- 訳者
- 柳まゆこ
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年02月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93433-8
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- 書籍番号
- HQB-433 (初版N-677)
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モニター
感動作です。妻を亡くし自分の殻じ閉じこもるパーカーと、自分のことは後回しにして生きてきたヒロインのエリン。エリンの聡明さと愛情がパーカーの砦を崩してゆき、肉体的にも精神的にもエリンとのかかわりを築いていく過程が丁寧に描かれています。二人っきりの場面も誠実な二人らしくて素敵。家政婦のキキ、エリンの妹の子供クリスティーも魅力的。1ページ1ページ大切に読みたい作品です。
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モニター
自分の夢をあきらめて愛情深く姪を育てているヒロイン、そんなヒロインに徐々に惹かれていく少し後向き思考なヒーロー。性格の悪い人は出てこないのでスラスラ読めます。静かに育んでいく大人の恋の物語です。あと家政婦さんがいいんです~! これは読まないとわかりません。
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モニタ
読んでいくうちに、一人何役にもなりきってしまうほど、ストーリーの中に入り込んでしまいました。自分が、エリンだったら……、ステイシーだったら……、パーカーだったら……。予測とは違った展開が面白く、どんどん話の続きを知りたくなり、あっという間に、読み終わってしまいました。
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モニター
亡き双子の妹の娘、実の父親を訪ねますが、その父親が我が子とすぐに認めてしまいます。娘と父親との交流には心が温められます。エリンの妹・ステイシーが双子であるが故の悩みや、姪の父親の複雑な胸中があったりしますが、屋敷で展開される毎日の生活が、まるで目の前で行われているかのように一気に読み進めました。
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モニター
地位、名誉、財産と全てを持っているにも関わらず何かが足りないヒーローと、唯一の家族を亡くしたヒロイン。ある事情により接近することになりますが、お互いに辛い過去があるが故、なかなか歩み寄れない二人。少しもどかしいですが、そこに素敵なお手伝いさんが大活躍して二人の距離を縮めてくれます。ヒーロー、ヒロインも素敵ですが、お手伝いさんのキキさんも魅力的。作者、スーザンの優しい人柄が全体に感じられます。
USAトゥデイ紙や大型書店などのベスト セラーリストの常連である人気作家。ユー モアがありながら情感に満ちた作品を年に 5、6冊執筆するが、それでも頭の中にある アイデアをすべて作品にする時間がないの が悩みだと言う。南カリフォルニア在住。