ハーレクイン文庫
亡き父の借金で屋敷を失いかけている子爵のドミニクは、 窮地を逃れるため、ほぼ面識のない裕福な令嬢を花嫁に迎えた。 しかし結婚後まもなく、不器量で幼い妻レイチェルは、 唐突にドミニクのまえから姿を消してしまう。 探偵を雇って行方を捜させもしたが、 6年たったいまも、レイチェルの消息はいっこうにわからない。 そんな折ドミニクは、叔母の紹介で謎めいたレディと知り合い、 やがて見目麗しく知的な彼女の魅力にとらわれていく。 まさか夢にも思っていなかった――彼女こそが失踪中の妻だとは。
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年02月01日
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- 著者
- アン・アシュリー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 796円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年01月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93422-2
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- 書籍番号
- HQB-422 (初版HS-135)
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モニター
ヒーローとヒロインの成長ぶりと、ヒストリカルならではの展開が面白い作品。6年前に妻に失踪されたヒーローが、初めて真剣に恋をし、身辺整理のため、もう一度妻を捜そうとします。でも、現代と違って結婚写真もないので、妻の顔はおろか髪の色さえ正確に思い出すことができないし、妻と再会しても気がつきません。別離の間に精神的に成長したヒーローとヒロインが、本当の夫婦になっていく様子がよかったです。
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モニター
愛は全てをぶち壊し、全てを許し、そして傷つけてしまうものなんだと思う。どんなにすれ違いや誤解が生じても、ホンモノの愛ならそれを乗り越えようとするのだろう。人物の描写が素晴らしく家政婦も悪人も記憶に残る物語です。
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モニター
ヒロインはお転婆少女のような生き生きとした可愛らしさがあって読むのが楽しかったです。ヒーローは、彼女を尊重しつつ、男らしくちょっと強く出たり、やさしくフォローしたり、容貌と同じく知的でスマートなところが素敵。ストーリーはサスペンス仕立てですが、領地での暮らしの描写がほのぼのと牧歌的だったり、ヒーローの叔母のヘッタや動物好きのベン、家政婦のリットン夫人など脇役も魅力的で、読後感のよい温かい作品です。
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モニター
後半の展開が早く、前半のゆったりとした雰囲気との違いに驚きました。6年という時間があったにせよ、子爵の鈍感さにあきれてしまう反面、主人公の女性の大胆さも面白かったです。もう少し、二人の掛け合いを読みたいと思いました。読んでいて、コミック化されたらぜひ読んでみたいと思いました。
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モニター
「悩める伯爵」にも登場していたリンフォード子爵の話と聞いて期待しながら読みました。妻の失踪から六年たち、区切りをつけるためにもう一度妻を捜そうとするヒーロー。物語の中盤でヒーローが妻の正体に気付いて、半年間の期限付きで一緒に暮らすことを提案します。期限付きの同居という条件を付けたとはいえ、妻に惹かれているヒーローは妻とやり直そうと奮闘します。妻の失踪という出来事から、人間的にも成長したヒーローと失踪中に自分を大事に思ってくれる人物と巡り会い花開いたヒロインとの夫婦再生のストーリーで、とてもよかったです。
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モニター
ヒロインのエミリーが、実は行方不明の妻で、シンデレラみたいに変身して夫の前に現れるなど、面白くてあっという間に読んでしまいました。ヒロインが何者かに狙われるなど、サスペンスタッチな部分もありますが、夫婦として心の絆を築いていくまでの過程がしっかりと描かれていて、素敵な作品になっています。
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モニター
なぜ戻って来たのか、お互いに探り合う中、周りの人たちが関わってくる展開に引かれて一気に読み終えました。
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モニター
「悩める伯爵」も楽しく読んでいたので、関連作ということでとても楽しく読めました♪ 結果的に離れ離れの時間が二人には必要だったんだなあと思いました。さくさく読めて楽しかったです。
イギリス中部レスターシャーで生まれ育つ。 幼いころから歴史と読書に興味を持ち、特に ブロンテ姉妹やジェーン・オースティンの名 作は、今でも繰り返し読むほど好きだという。 結婚後、幼い息子たちを寝かしつけるときに 自分で物語を作って聞かせはじめ、その才能 がヒストリカル・ロマンス小説の分野で開花 した。現在は2人の息子は結婚して独立し、 夫と2人縋で暮らしている。