ハーレクイン文庫
カーリーは夫ステファノの浮気に耐えきれず家を出たが、その直後、妊娠していることに気がついた。それから7年、娘のアン‐マリーは今や何よりも大切な存在だ。だがキャリアも積み、ささやかな幸せをかみしめていた矢先、娘の病気が発覚して莫大な費用が必要となってしまった。一刻も早く手術を受けさせたいと焦るカーリーは、顔も見たくないはずのステファノを訪ねる決意を固める。彼は子どもの存在を知ったらどんな反応をするかしら?そして私は……彼と再会したらどうなってしまうのだろう?
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年11月01日
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- 著者
- ヘレン・ビアンチン
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- 訳者
- 泉由梨子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年10月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93405-5
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- 書籍番号
- HQB-405 (初版R-1227)
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モニター
主人公カーリーとその夫のお互いに思いあっているのにすれ違ってしまっている気持ちがもどかしく、ありがち(?)な意地悪なライバルにかき回される主人公にちょっとハラハラ・・・。どうなっちゃうの?と一気に読み進めました。
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モニター
とにかく弁解も言い訳も一切しないヒーローで、ヒロインでなくても「何か言って欲しい!」と思ってしまうのですが、読み終えるとそこが男らしくてよかったと感じられます。二人の会話の活きがよくて、次に何を言うのかと引き込まれました。ヒロインと一緒になってヒーローの挙動や言動に一喜一憂できる作品でした。面白かったです。
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モニター
ヒロインは夫の浮気を疑い家をでるが妊娠していた。7年もの間一人で子育てをして乗り切るが娘が病気で費用がかかるため仕方なく夫を訪ねる。ヒロインの夫の浮気相手からの意地悪はヒロインの心を傷つけるが、実は浮気はしていないし夫は妻を愛している。夫が誤解をされることが別居の原因で、ヒロインの気持ちがわかるし痛々しい。でも意地をみせる夫の行動もわかるし、伝えたい気持ちも端々にあり、ラストでヒロインが夫に愛していると伝えることで、読んでいる間中感じていたハラハラドキドキが報われました。ヘレン・ビアンチンの作品は根底に愛があるというか奥深いところが好きです。最後は温かいです。憎らしい態度のヒーローですがそこがまたいいです。
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モニター
7年ぶりに再会した2人。まだお互いに惹かれあう気持ちを、素直に伝える事ができず、すれ違ってしまいます。途中ハラハラドキドキ、切なくなりましたが最後まで一気に読めました。
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モニター
憎みたいけど憎み切れない、そんな女の切なさと葛藤が伝わる作品です。恋愛においてはもどかしさも重要なスパイス。生真面目過ぎて自分の殻を破れない女性におすすめです。少し見方を変えるだけで幸せは訪れるのかもしれませんね。
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モニター
最初、彼のあまりの無口さに、彼女の事を、どの様に思っているのかが解りませんでした、2人とも、傷つき、成長する為に、この長過ぎる年月が必要だったのかと、悲しくもなりました、結婚には、何が一番大切なのか、考えさせられました。
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モニター
愛憎…という言葉はよくできていた言葉だなぁとこの作品を読んで感じました。憎んでいると思ったら、愛があふれて止まらなくなるけど素直になれない、そんなヒロインがいじらしいです。ヒーローは彼女が自分に素直になってくれるのを待って情熱的な愛をしめしつつも、やっぱり彼も意地を張ってしまう。二人の行き着くところはどこなのか、はらはらしました。本の帯の文句で作品を選ぶことが多いですが、この作品は、帯のセリフもズキュンとくるものでした。
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モニター
カーリーとステファノは娘の病気がきっかけでよりを戻すことになったが、お互いに強く愛し合っているにもかかわらず、それを認めないところにもどかしさを感じた。カーリーの心の葛藤や怒り感情の動きには、共感がもてた。個人的には、ステファノにもっと愛の表現や言葉があればよかったなと、その辺は少し消化不良かな。でもラストは、胸がいっぱいで喜びの涙がとまりませんでした。
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モニター
ヘレン・ビアンチンらしいドラマチックな展開でした。ヒロインのカーリーの強さや母性の温かさが、別居中の夫に再会して、子供を通して憎しみだけでない隠れた愛を悟るまで夫に抵抗していく姿に引き込まれます。それにしても7年も別居なんて長いと思いますが、カーリーが大人の女性として自信を持つまでそれだけの時間が必要だったのだと、二人のやりとりでカーリーの自信に満ちた言葉で分かります。夫婦間の信頼を取り戻していく二人のやりとりに注目です。
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モニター
ヒーローを愛しているのに、再会しても、気持ちとは反対の事を言って、強がってしまうヒロイン。彼女が涙を流すたび、私の心も締めつけられて切なかったです。しかし、お互いが相手を信じ、素直に言葉にした後は、二人の変わり様に、読んでてとても楽しく、爽やかな気分になりました。
ニュージーランド生まれ。ロマンス小説界でもっとも権威あるRITA賞に、2度もノミネートされた実力派。ドラマティックなストーリー展開で、長きにわたってロマンスファンを魅了しつづけている。