ハーレクイン文庫
友人の出産祝いで産婦人科医院を訪れたジャックは、そこで思いがけず、かつての恋人ニーナと鉢合わせした。8カ月前、ジャックの子供嫌いが原因で二人は諍いになり、口論の末、ニーナは彼のもとを去っていったのだ。忘れられずにいた最愛の人を前にしてジャックは呆然とするが、一方のニーナは何も言わず、怯えた様子で彼の脇を過ぎていく。なぜニーナがこんな場所に? しかも、入院患者の服を着て。まさか……ある可能性が頭をよぎり、彼はニーナを追いかけた。一度は失ってしまった大切なものを、その手に取り戻すため。【ファンが選んだベスト作品フェア:1998年下半期 ベストヒーロー賞受賞】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年10月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 藤峰みちか
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93400-0
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- 書籍番号
- HQB-400 (初版I-1161)
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モニター
タイトルからディープなロマンスかな、と思いますが、内容は育児ものです。別れた恋人が自分の子供を産んでいたことを知ったヒーローがヒロインに復縁を迫ります。こう書くとハードな内容を想像しますが、いたって人間らしい失敗や誤解や小さな幸せがちりばめられていて、ロマンスの原点っていろいろあったふたりが最後には意志が通じ合う、つまりちょっと大人になるからステキなんだよなー、ということを思い出しました。子育ての様子がていねいに描かれていて、それが話のカギになっているところがすごいですね。「ナニーは雇わない!」なんていってましたが、作中の飼い犬スパイクくんはスーパーナニーだと思います(笑)!
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モニター
あまり読んだ事のないタイプのお話でしたが面白かったです。とにかくこのお話はヒーローが最初から最後まで頑張っています。優しくてかっこよくてなおかつ人間味もあって本当に完璧です。ベストヒーロー賞は納得です。
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モニター
突然、赤ちゃんが現れて、子育てに一生懸命に努力する2人。ジャックのニーナへの愛と子どもへの努力が子どもへの愛に育っていく課程、その一生懸命さがおもしろかった。型どおりに育たない赤ちゃんに振り回されながら型どおりに育たないことが楽しいんですよね。
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モニター
ニーナをもう一度取り戻すため、奮闘するジャック。彼をなかなか信頼出来ない、ニーナの心の葛藤が、コミカルな感じで書かれていて、明るく読めて最後に、楽しい気持ちになりました。普通ではない、ジャックの子育てに、これもありかも?と思ってしまいました。
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モニター
昔から、子はかすがいといいますが、なかなか子育ては、大変です。新米パパとママの不安、心配、お互いの葛藤が描かれていました。初めての子育ては、だれでも不安です。誰かに教えてほしい、聞いてほしいものです。私は、子育ての終わった50代のおばさん、今思うとかなり子供に不安や心配しまたまた、自分の不安を子供にぶつけていたのかもしれません。子供を育てることによって、自分も責任のある大人になるにかもしれません。
フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。