ハーレクイン文庫
高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父――自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない……。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年07月01日
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- 著者
- ヘレン・ビアンチン
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- 訳者
- 鈴木けい
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93381-2
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- 書籍番号
- HQB-381 (初版R-1802)
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モニター
追い詰められたミケイラが言い出した愛人契約。それを興味本位で受け入れるラファエル。ふたりはミケイラが考えていたよりも幸せな時間を過ごし、ラファエルの本当の姿を知るにつれ"愛人"という立場に悩むミケイラ…。ラファエルの態度に愛情が表れていることに早く気付いてほしくてやきもきさせられましたが、最後はほっとしました。
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モニター
実にストレートに面白い作品でした。父の借金返済の代償として自ら進んで愛人になったミケイラ。しかし、どんどんラファエルに惹かれていきます。二人の関係にうっとりしながら、一気に読んでしまいました。みなさんも、読んでステキな時間をお過ごし下さい。
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モニター
横領した父親のためヒーローに愛人契約を持ちかけたヒロイン。とても誇り高く自立している女性です。そんなヒーローに頼らない態度が勇ましくもあり痛々しくも感じました。ヒーローの態度は思いやりがあり好感が持てます。ヒロインが羨ましいくらい!
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モニター
コミックを読んだことがありますが、原作とは少し違っていました。この作品は、ヒロインの純粋さ、誠実さがいたるところに描写されています。ヒーローは傲慢な金持ちですが、愛情深く、真摯な態度で彼女に接します。手に取って、読んでよかったと思える作品です。
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モニター
病気の父親が起こした不祥事のために自らを犠牲にしたミケイラ。初めは割り切った関係だったのに次第にラファエルに惹かれていく自分が信じられず、身体の関係と愛情を勘違いしてるだけだと言い聞かせるミケイラがつらそうです。愛してしまったからこそ愛人関係に耐えられず別れようとしたミケイラの思いがラファエルに届いて良かったです。
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モニター
なんて素敵なの!! ついつい呟いてました(笑)。経験がないゆえに、体はラファエルに捧げても、心は渡さないように出来ると信じていたヒロインのミケイラ。最初こそは自分の気持ちがラファエルに傾くことは無いと思っていたのが、いつしか心も体も彼に惹かれていることに気付き、愕然とした彼女が起こした行動は必見です!! あーあ。是非、私もラファエルに会ってみたいです。
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モニター
余命いくばくもない父の横領を巡り、自ら愛人志願するヒロインと、そんな彼女に興味を抱くヒーローのテンポ良い駆け引きが物語を引っ張ります。傲慢さの中に優しさと保護欲を垣間見せるヒーローにドキドキしました。ビアンチンならではのゴージャスな雰囲気も作品に色を添えています。
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モニター
自分から愛人になるという設定には思わず突っ込みを入れたくなるものの、読み進めていくうちに話にのめり込んでしまいます。この手の話だと大抵はヒーローの方がツンデレなのに、ひたすらヒロインをやさしく保護者のように愛しんでいるのが印象的です。ちょっとエッチな気もしますが、男性にベタ惚れされているヒロインが羨ましくなる話です。
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モニター
やむを得ない事情から会社のお金を横領し、その後病気になり余命わずかという父親のため、ミケイラが借金の相手であるラファエルに愛人契約を持ちかけるところから物語は始まります。ラファエルに対しても卑屈にならず自分に対して誇りを持ち続けているミケイラがとてもかっこよくて女性として憧れます。ラファエルもちょっと強引な時もあるけれど、ミケイラに何かあった時はとても優しくて、まさしく理想のヒーローって感じだと思いました。とにかく、読み始めるとすぐにこの本の世界に没頭し、読み終わるとほんわか笑顔になれる素敵なストーリーで、とても大好きな作品になりました。
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モニター
自分の信念を曲げた提案をヒーローにして、自らを犠牲にしても父親を救おうとするヒロインが健気でした。健気で真摯なヒロインの姿勢に魅せられて、本気でヒロインのことを心配しているヒーローが良かったです。
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モニター
二人で交わす契約は、あまりにヒロインに都合が良すぎると思った。また、ヒロインは、契約をしてもらった以上、もっと従順な態度でも良かったのではないかと思う。少し傲慢さを感じたが、それが彼女の魅力だったのかもしれない。ヒーローは、このような契約を交わす人物にしては、非情さがなく、ただただヒロインに優しい人物に描かれていたように思う。濃厚なシーンが多く、それが印象に残った。
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モニター
ミケイラは父の罪を自分の身で償うべく、父の雇い主であるラファエルの元へ。現実にはたぶんあり得ないことだとは思いつつも、ハーレクインだからこそ味わえるロマンスだと思います。次第に惹かれあうようになっていく二人ですが、お互いに伝えたいことが伝えられず、ギクシャクしてしまいます。二人とも素直に伝えればいいのに・・・と、何度も思いました。じれったいながらも、物語に引き込まれ一気に読み進めていました。ヒーロー、ヒロインのキャラクターが魅力的で、どっぷりとハーレクインの世界に浸って読むことができました。
ニュージーランド生まれ。ロマンス小説界でもっとも権威あるRITA賞に、2度もノミネートされた実力派。ドラマティックなストーリー展開で、長きにわたってロマンスファンを魅了しつづけている。