ハーレクイン文庫
19世紀初頭、結婚市場としてにぎわうロンドン社交界。美しいメリッサも熱心な母親に連れられて社交場を回っていた。だが、大商人の娘とはいえ家柄がない彼女に周囲は冷たく、求婚者といえば、財産が目当ての横柄な男性ばかり。貴族なんて、みな偉そうに人を見くだす浪費家なんだわ! 怒りすら覚えていたある日、さる人気の貴族が声をかけてきた。伯爵家跡継ぎのシェフィールド卿もまた裕福な妻を探す一人だが、最初の会話でメリッサを笑わせた初めての男性となった。彼の危うい魅力に惹かれて、ついに彼女は結婚を決意するが……。
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年06月01日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- 岡聖子
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年05月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93374-4
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- 書籍番号
- HQB-374 (初版HS-74)
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モニター
ヒストリカル初挑戦の私でもすぐその面白さにのめりこみ、あっという間に読めてしまいました。途中からサスペンスの要素も出てきてドキドキです! 一難去ってまた一難・・・最後に意外なカップルが誕生したりで、いろいろな展開があって面白かったです。
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モニター
デボラ・シモンズ作品には珍しい(?)非「オレ様」ヒーロー。ヒロインが資産家の娘であることが彼女との結婚を望んでいる理由ではあるけれど、知り合う前からヒロインのことをとても気に入っているので、誘惑に打算が感じられなくて微笑ましいです。ピュアなロマンス、ホットなラブシーン、主人公たちを取り巻く面白い人々(特にヒーローの父伯爵)に加えて、ミステリアスな展開も見せてくれる、ワクワク要素てんこもりの作品でした。
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モニター
せめて気の合う相手と結婚したいと思っているメリッサ。そんな彼女の前に現れた持参金目当ての貴族のレイトン。お互いに魅かれていく想い。二人の秘めたそれぞれの愛をじんわりと読むことができました。
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モニター
とにかくヒーローであるレイトンがすごく素敵でした。お金目当てでメリッサに近づくけど貴族に対して常に冷たい態度をとるメリッサの隠された魅力にいち早く気づいているところもいいし、自分の本当の気持ちに気付いた後のメリッサに対する優しさ溢れる接し方にグッと惹きつけられました。ラストは最初私が予想した結末じゃなかったのでビックリしましたが、かなり満足出来るストーリーで気持ち良く読み終える事が出来ました。
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モニター
読み始めてすぐに19世紀初頭へと連れて行かれ、読んでいくにつれ、物語の中に自分が存在して、デボラ・シモンズのキャラクターたちと一緒に動いているようでした。レイトンがメリッサへの気持ちに気がついたのに信用してもらえないもどかしいところは私の好きなストーリー展開の一つです。ヒーローのレイトンやヒロインのメリッサだけではなく、彼らの周りの人々の様子や行動が最後の一ページまで話を楽しませてくれます。
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モニター
裕福な商人の娘であるヒロインと伯爵家の跡取り息子とのロマンス。ヒロインの持参金目当ての結婚とはいいながらも、真面目で堅実なタイプのヒーローにとても好感を持ちました。後半はサスペンス的な要素もあって面白かったです。
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モニター
舞台は19世紀。貴族社会の物語は全くの未知の世界。それだけに想像力をかき立てられました。男女のロマンスだけでなく、途中から複雑に絡み合ってくるミステリー…読み終わったときには満足感を存分に味わえることでしょう。
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モニター
お金は無いが爵位のあるヒーローと、お金はあるけれど家柄で劣るヒロイン。結婚するまでの過程と結婚後の生活と二度楽しめるお話。ヒーローのお父さんがダメな人なんだけれどすごくチャーミング。サスペンスの要素もあり、とにかくラストは衝撃的でした。
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モニター
この主人公メリッサは芯が強く、たいがいの男性にはなびかない素敵な女性。そして、今回初めてその“氷の女王”という表面上の彼女の奥に潜む、純粋なかわいらしさに触れる男性が現れる、それがレントン氏。本当に優しくて知的で、人と対応するのがとても上手。ハーレクインにしては珍しく、傲慢でも勝手でもなく、でもやっぱり男性が本来持ってる野性的な部分も今回メリッサと接していくことで発揮。ヒストリカルとはいえ、現代の女性も皆ドキドキさせられる楽しい一冊でした!
日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。壮絶な戦いのシーンもある中世の物語と、社交界が華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。「どの作品も個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。米国オハイオ州在住。