ハーレクイン文庫
花嫁の値段
傲慢な父に、後継ぎを産むための結婚を強いられたミア。夫のギリシア人大富豪アレクサンダーに昼間は冷たくされ、夜は情熱的に愛される日々が続き…。
ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚――父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年09月01日
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- 著者
- ミシェル・リード
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- 訳者
- 雨宮朱里
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93321-8
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- 書籍番号
- HQB-321 (初版R-1509)
読者レビュー
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モニター
ヒロインとヒーローは、互いの目的の為に打算的で愛のない結婚をする。軽蔑と誤解の日々の中で、いつしか愛が芽生えるのだが、お互いが真実を隠しているので、心を通わせる事が出来ない。実は結婚した理由は、それぞれの大切なものを守る為であった。その真実を知った時、二人は本当の夫婦になるのだが、ヒーローの男らしさが素敵だった。ミシェル・リードの作品は、こちらが初めてでしたが、今後も是非読みたいと感じた作家でした。
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1997年に『追憶の重さ』で日本デビューを果たした。その後も30作以上の作品を発表し、情熱的な作風で読者の絶大な支持を集めている。執筆の原動力となっているのは、緻密な人間観察、それにロマンス小説への飽くなき愛情だという。英国マンチェスター在住。