ハーレクイン文庫
宝くじでささやかなお金を手にしたケリーは、退屈な毎日を忘れ、つかの間の冒険と贅沢を楽しむためにウィーンへ旅立った。機内で知り合った男性は親切にも、知り合いがいない彼女を、ウィーン社交界で高名な伯爵夫人のパーティーに招待してくれた。華やかな紳士淑女たちに圧倒されるケリーの目を引きつけたのは、プレイボーイとして名を馳せるハンサムなタスブルク公爵。すると公爵は魅力にあふれる笑みを浮かべてデートに誘ってきた。最初は警戒したものの、甘い言葉に負けてケリーは承諾した。別世界に暮らす彼が本気で私を相手にするはずがないけれど……。
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年08月01日
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- 著者
- トレイシー・シンクレア
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- 訳者
- 河相玲子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93319-5
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- 書籍番号
- HQB-319 (初版N-556)
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モニター
物語の次の展開にわくわくしたのと、とても読みやすい文章なので一気に1冊読めました。主人公が恋をする中で冷静さを保とうと一生懸命なところや、今後の人生を男性に依存するのではなく、自立する道を模索する姿などとても共感できました。お城や主人公のドレスの描写もとてもすばらしかったです。ヒーローが主人公にする思いやりも心温まるもので読み終わって気持ちがすっきりできるお話です。
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モニター
人の噂をうのみにせず、自分が直に接してその人がどういう人物なのかを判断する。そんなヒロイン、ケリーを私は気に入りました♪ クルトもケリーを好いているのですが、クルトとエーリックそれぞれに対するケリーの気持ちの違いが歴然としていておもしろかったです(笑)。それから、エーリックの友人ヘンリエッタとエミー。彼女らの存在がこの作品をさらに盛り上げ、深みを与えてくれていると思います♪
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モニター
とにかく設定もヒーローも何もかもが夢のようにゴージャスで、まるでシンデレラになったような甘い気分を味わうことが出来る一冊です。庶民とはかけ離れた、異次元とも思わせるウィーンの華やかな社交界に、ヒロインと共にデビューしたような錯覚に陥り、日常の煩わしさをすっかり忘れさせてくれました。
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モニター
宝くじに当たって海外旅行に出たヒロインは、とっても明るくて前向き。そしてヒーローはハンサムでもてもての公爵。テンポ良い会話はおしゃれで粋。ロードムーヴィーでも見るようなヨーロッパの香りと、ヒストリカルの香り、本当に楽しめました。もちろん現在のお話ですから、二人の心の動きが手に取るようでせつない。最後、ヒーローの情熱こもったプロポーズが良かった!
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モニター
宝くじで5万ドルを当て海外へ行くだけで夢のような話ですが、さらにそこで決して縁の無い貴族の世界に交じり魅力的な男性と出会う、という現代女性の夢がいっぱい詰まった作品です。話のテンポが良いので物語に惹き込まれ、一緒にワクワクドキドキを感じられます。本当に一緒に夢を味わえるのでオススメです! 何より出会った当初からヒーローの愛を感じるところが良いです。宝くじの1等に当たるよりも遥かに羨ましい!
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モニター
現代的なアメリカ人女性ケリーは、ハンサムで金持ちでしかも公爵という彼からのアプローチが全く信じられません。波風が立つごとに、不信にかられます。あまりに違いすぎる二人だから、仕方ないですよね。でも度重なると、真面目な彼が気の毒になりました。ハーレクインではあまり見られないウィーンが舞台の物語。現代の貴族達の懐事情も絡めて、楽しかったです。
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モニター
現代もののヒストリカル? という読後感です。「結婚」を意識している主人公に、シンデレラとはことなるものを感じます。現代女性らしく自らの意思で幸せを掴もうとしている。真面目な銀行の貸付係の女性が、ヨーロッパ貴族の世界に突然紛れ込む。そこで、出会った「恋」。洗練されてないけれど、若い女性の等身大かもしれない主人公。夢を現実にしたハッピーエンドの相手は、主人公にはお似合い。読後がさわやか。
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モニター
宝くじに当たった賞金で一生に一度の贅沢な夢の旅へ出かけるヒロイン。人生を変えてくれる旅になると信じて旅立ったヒロインの目を通して、華やかそうに見える貴族生活の裏側を覗けて面白かったです。ハンサムで、長身で、巨額の資産と由緒正しい貴族の称号を持つヒーローとの出会いや恋の駆け引きも読み応えあります。人の噂を鵜呑みにせず自分が直に得た印象を信じるヒロインにとても好感を持てました。
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モニター
平凡な会社勤めをしているケリーは、宝くじが当たって夢の世界へと旅立ちます。初めてのファーストクラスでの出会いが、ウィーンの社交界への扉となり、これからの展開に、ワクワク、ドキドキしました。高名な伯爵夫人のパーティーで出会ったプレイボーイで有名なハンサムな公爵。お互いに惹かれあいながらも、周りの人間も色々と絡んできて、一体ヒロインはどうなっていくのかと、どんどんと話にひきこまれていきました。
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モニター
作品の中で主人公ケリーが、豪華なホテルに宿泊したり、ブランドのドレスを買ったりするのを読んでとっても羨ましくなりました。それに、エーリックの飾らない性格や、ヘンリエッタの親しみやすさなど、公爵、伯爵夫人などというびっくりするような身分の人とも仲良くなれたりして、現実には起こりえないかなと思う半面、こんなことが起こったらステキだなって思いました。ハーレクインの文庫は初めて読みましたが、読みやすくて面白かったと思います。
シルエットで50作以上のロマンスを書き、ほかにも多くの雑誌や新聞に寄稿している。フォト・ジャーナリストをしていたおかげで、災難も含めて数々の冒険を体験できたという。世界中を旅して得られたさまざまな経験をロマンス小説の執筆に生かしている。