ハーレクイン文庫
幼くして両親を亡くしたクリスタは、これまでずっと、後見人のジャレッドが敷いたレールの上を走ってきた。高校を卒業するとすぐにヨーロッパの教養学校に通わされ、2年の留学期間を経て今、ようやく故郷へ戻ってきたところだ。これからは何事も自分で考え、自由に飛びまわりたい。そう決めた矢先、ジャレッドから信じられないことを告げられる。きみにはすでに決められた結婚相手がいるのだ、と。ジャレッドの暗く謎めいた瞳を見て、彼女はすべてを悟った――相手とは彼自身のことで、この結婚には愛などないということを。【今月の究極:傲慢系ヒーロー】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年07月01日
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- 著者
- ヘレン・ビアンチン
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- 訳者
- 雨宮朱里
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93311-9
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- 書籍番号
- HQB-311 (初版R-1347)
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モニター
後見人として、主人公を見守りながらも密かに愛情を注いでいる・・よくあるパターンのお話でありますが、お話の展開も面白く、引き込まれて一気に読み上げてしまえる、読者を裏切らない一冊でした。
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モニター
まだヒロインが幼い時から、陰からずっと見守り思い続けてきたヒーローが最高でした。愛のない結婚を強いられたと思いつつヒーローにひかれているヒロインも純粋で好感がもてました。
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モニター
再婚を望んでいる継母が700万ドル相当の家を相続できるようにするため、後見人との結婚を勧められるクリスタ(クリス)。「誰と結婚するかは疑問の余地はない。問題はいつするかだよ。」と後見人であるジャレットに言われます。クリスの視点で書かれているため、ヒーローの心は読者にもわかりません。初々しい恋の話が読みたい方には是非お勧めの物語です。
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モニター
ヒロイン・クリスタのヒーロー・ジャレットに対する複雑な感情が繊細に描かれており、クリスタが次にどの様な行動をとるのかドキドキしました。対するジャレットの冷静な態度にはやきもきしましたが、時々クリスタに対する想いが表れ、全体的にクールな印象ですが重くなく、最後まで一気に楽しめる作品でした。
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モニター
留学から故郷に戻ってきたヒロイン。後見人であるヒーローは、帰ってきた矢先経営しているグループの発展の為ビジネスパートナーとしての結婚をヒロインに承諾させます。ヒロインはその事に憤慨しつつも、選択肢はなくその意向に従います。ヒーローの気持ちがわからず、思い悩み戸惑うヒロイン。震える心の内が繊細なタッチで書かれていて、気付くとヒロインの気持ちに感情移入してヒロインと共にヒーローの傲慢さに涙していました。読み終わるのが勿体ないと思える一冊でした。
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モニター
大好きな作家さんの作品で、まだ読んだことのないものだったので、モニターになりとてもうれしかったです。子供のころから気になる存在の彼と、決められたレールの上をすすむことに反発するヒロイン。彼をはじめ、継母にまでも自分のことを追い詰められているようなそんな気がする。ヒロインの揺れ動く心情に思わずひきこまれました。
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モニター
思春期に、敷かれたレールの上を走っていくしかなかったら、それが周囲から見てどんなによい暮らしに見えても本人にしては窮屈だと思います。しかも結婚という重大な決定までも勝手に決められたとしたら反発するのも当たり前です。でも、こんな素敵な男性だったら、気持ちが揺れてしまうよねぇと共感しながら読みました。ヒロインが封印していた彼への愛に再び気づくものの、彼の気持ちがなかなかわからずに不安になるところは読んでいて私まで胸が苦しくなるようでした。
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モニター
自分に自信が持てないヒロイン。完璧で傲慢なヒーローが、周囲を固め、逃げ道をふさぎ、自分との結婚へと彼女を追いこんでいきます。手の内を隠し、高みから見守り続けるヒーロー、彼に振り回され揺れるヒロインのお話です。
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モニター
傲慢系ヒ―ロはちょっと好きになれないけど、この作品はヒロインがとってもしっかりしているのであまり嫌な感じはしなかった。ヒーロー達の会話のテンポもとてもよくあっという間に読んじゃいました。最初はヒロインにもっと優しくしてあげてと思いましたが、ヒロインもヒ―ロのことを誤解していたようなのでお互いさまかな? 結婚式の前日のヒーローの行動がよかったです。
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モニター
年若いヒロインと年上のヒーローのお話は私の好きなジャンルなので一気に読んでしまいました。幼い頃からヒロイン、クリスがあこがれていた後見人のジャレッドとのビジネスパートナーとしての結婚。結婚までの過程でクリスがジャレッドへの愛を自覚し結ばれていく様子にハッピーエンドとわかっていても切なくて、ドキドキしながら読みました。
ニュージーランド生まれ。ロマンス小説界でもっとも権威あるRITA賞に、2度もノミネートされた実力派。ドラマティックなストーリー展開で、長きにわたってロマンスファンを魅了しつづけている。