ハーレクイン文庫
一族の会社で働くアヴィーナは、上司である二人の義兄とともに大企業ランカスター・グループの新社屋披露パーティーに赴いた。その席で、彼女が動揺するほどじっと見つめてきた黒髪の男――彼こそがグループの最高責任者、ナイル・ランカスターだった。そのナイルが義兄たちを通じ、彼女と知り合いたいと言ってきた。彼との取引を望む二人は、チャンスとばかりに驚喜している。私を生け贄にする気ね! アヴィーナは憤り、会場を逃げ出した。数日後、再びランカスター関連の小さな催しへの招待があった。トップが来るような会ではないと知り、安心して出席すると……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年05月01日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 原淳子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93299-0
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- 書籍番号
- HQB-299 (初版R-1340)
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モニター
傲慢なヒーローに振り回されるヒロインの作品は多いです。この「結婚はビジネス?」は、傲慢なヒーローにも負けないほどヒロインの意思が強く、読んでいてヒーローが気の毒なんだけど、ちょっと胸がスッキリします。たまにはヒロインにベタ惚れで振り回される傲慢系のヒーローというのも良いですね。読み終わった後は、面白い本だったなぁ、と楽しい気持ちになりました。王道のパターンではなく、こういった楽しい本が増えるといいな。
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モニター
恋愛に不慣れなヒロインと女性の扱いに手馴れたヒーローの駆け引き。
ハーレクインの王道、お金持ちのヒーローなのですが今回はそれが大きな障害になり、上手くいく恋もなかなかスムーズに進まずやきもきしました。ヒーローとヒロイン、どちらのもどかしい気持ちもドキドキ感も軽快な文章から伝わってきます。最初から最後までとても気持ちよく読みました。すっきりした読後感が最高です。 -
モニター
ヒロインが振り回しているのか? 振り回されているのか? 恋愛初心者のヒロインの葛藤がおもしろくて一気に読んでしまいました。まっすぐなヒロインに面食らう感じのヒーローはいい大人なのにちょっとかわいいです。母親や姉たちと違う結婚観を持っていて、家族や義理のお兄さんたち相手に孤軍奮闘しているヒロインに拍手を送りたいです。
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モニター
ロマンスの王道を行くストーリー。ですが、私にはこのお話、まるでコメディみたいに思えました。と言うのも、会話のシーンがすごく良く出来ていておかしいのです。テンポは良いし、言われれば言い返すし。ヒロインが彼をののしるところなんて、すごく生き生きとしてて、楽しそう。笑ってしまいます。二人はいたって大真面目(おそらく作者も)なんですけど。あー、面白かった。甘いストーリーにピリッと効いた会話のエスプリ。大満足です。
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モニター
私利私欲にまみれた家族の中にあって『やっぱり愛が大事』と信じているヒロインの純真さに胸がキュンとしました。何もかも持っている年上ヒーローが、豪華なレストランでなくキッチンで手料理を食べたり、絵手紙でやりとりしたり、やきもちを妬いたり、独占欲を丸出しにしたり・・・およそ“らしくない”姿をさらしながらも、ヒロインへの愛に突き進む姿が丁寧に描かれていて、読み終えたときに心が温かくなること間違いなしです!!
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モニター
聡明で恋にはちょっと晩生のアヴィーナ。2人の姉とは違って、「お金で愛は買えない」と考えている。キャリアウーマンとして自立した生活を送ろうとする彼女の心を動かしたのは、彼女の会社を救う彼の財力 ?それとも、傲慢にも思える彼の視線? 2人のすれ違う思いをわくわくしながら読み進めることのできる作品です。
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モニター
ヒーローの誘いを断ったヒロインは、ヒーローの会社に取り入ろうとする家族に責められて、仕方なくデートすることにします。仕返しに村のコンサートでデートするところがユーモアも感じられおもしろかったです。しっかりとした考えを持つヒロインと大人のヒーロー。ジェシカ・スティールらしい小粋でさわやかな恋が描かれた作品で安心して読めました。
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モニター
ビジネスのため身内に相手方への人身御供的扱いされるという設定はよくあります。が、この作品の一味違う点は、メイン二人の会話のおもしろさ。特に、ヒーローのナイルの切り返し方はかなりユニークです。裏表紙を読んだときはそこまでわからなかったのですが、ぐいぐい引き込まれていきました。とてもおすすめです。
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世慣れた彼にけなげに立ち向かうヒロインに、襲いかかりたい気持ちを抑え、彼女のペースに合わせようとする彼の鷹揚さが素敵です。彼女が気持ちを“花言葉”に託して送った手紙に、同じように花言葉を使って返事をしてくる彼。こんな心遣いのできる男性って素晴らしいと思いました。
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ママ
ヒロインの気持ちは分からなくもない。でもここまでかたくなだと、HQの世界でなかったら永久にバージンで終わるかも。ヒーローは、もう理解不能。
イングランド中部に、7人兄妹の6番目に生まれた。現在はウースターシャーの風光明媚で文化財に富んだ村に夫とともに住んでいる。公務員として働きながら夜の時間を執筆にあてていたが、夫の励ましを得てフルタイムの作家となった。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。