ハーレクイン文庫
貴族令嬢のキャットは義理の従兄の後ろ暗い秘密を知ってしまい、追われていたところを通りすがりの紳士ランサムに救われる。彼は明日、西インド諸島へ向けて船を出すという。誰にも知られず従兄から逃げる必要があった彼女は密かに一計を案じ、髪を切って少年に扮すると船室係(キヤビンボーイ)としてその船に潜りこんだ。洋上、ランサムの勇姿を見るうちいつしか恋心が芽生えるが、正体を偽る自分に彼を愛する資格はないと、気持ちを隠し続ける。だが航海最後の日、抑えていた想いがあふれ、キャットは彼に口づけすると、足早に船を去った――のちに思わぬ再会をするとも知らずに。
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- 頁数
- 544頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年05月01日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- 岡聖子
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- 定価
- 985円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93296-9
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- 書籍番号
- HQB-296
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モニター
最初この本を見たときは結構本が厚かったので、読み終わるのに時間がかかるかなと思ったけど、読みだしたら面白くてすぐ読み終わってしまいました。ランサムに正体がばれたところは何回でも読みなおしたいほど胸にきます。何回読んでもあきない話でした。
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モニター
この作品は、とってもハラハラ・ドキドキそしてもどかしさがいっぱい。最後は幸せ一杯の気分にさせてくれる作品でした。もう、この作品を読むとのめり込んでしまいあっという間に読みきってしまうはず。(私がそうでした。)ついでにコミックにもして欲しいほどのサイコー作品です。絶対に読んでほしい作品です。
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モニター
ロマンスのドキドキだけでなく、たっぷりのアドベンチャーとほんの少しのサスペンスも楽しめて、読み応え満点! ヒーロー、ヒロインも素敵でしたが、それ以外のキャラクターたちも好印象でした。特にルネのスピンオフが読んでみたいと思いました。
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モニター
ヒストリカルならではといった作品です。特にランサムの湯浴みのシーンがドキドキしました。キャットの思いが募る度に読んでる私もドキドキする、そんな風に引き込まれていきました。ちょっと落ち着いたかと思えば、もう最後までハラハラして残りページが少ないのに! と本当に最後まで気が抜けませんでした。ランサムを何度もハンサムと読み間違え、自惚れ屋の態度にニヤニヤしながら読みました。
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モニター
初めの数頁でストーリーに引き込まれます! それと同時にヒロインと共に冒険の海に漕ぎ出すドキドキ感が湧いてきます。彼女の行動力と機転が利くところは一読の価値があります。いつの間にか自分がヒロイン気分になれるのは、さすがデボラ・シモンズさんの筆力です。
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モニター
主人公はある秘密を知ってしまい、男の子として船旅をすることになってしまった。アニメで見ていた海賊船などを想像しながら本を読むことができた。船を下りてからは、主人公と船長の心の内の探りあいがなんともいえず、じれったい思いがしました。
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モニター
危険から逃れるためにやむなく男の子のように振る舞い、船員となり逃げ延びたヒロイン。その船の船長に恋心をいだいてしまいます。自分の思いを封印したまま船から降りたのですが、運命のいたずらで再会。お互いの気持ちが徐々に近づいていく過程をやきもきしながら読みました。ラストも素敵な話でした。
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モニター
ヒーローのことが大好きなのに本当のことが言えないヒロイン。ヒロインがどんなに自分の気持ちを隠そうと頑張っても大人のヒーローには勝てません。もっともっとヒロインにメロメロになるヒーローが見てみたかったです。途中ヒロインの勇敢な行動にドキドキさせられましたが、最終的にはやっぱり大人のヒーローの勝利です。
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モニター
大好きなデボラ・シモンズの作品なのでわくわくしながら読み進めました。悪い従兄から逃れるため少年になりすまして船室係になるほど活発なヒロインがいきいきと描かれていてとても魅力的です。完璧な容姿や身分を持っていながら子供の頃の心の傷のために結婚を考えられないヒーローがヒロインに夢中になっていく様子や敵と戦う場面などもおもしろくて時間を忘れて夢中になって読んでしまえる作品でした。
日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。壮絶な戦いのシーンもある中世の物語と、社交界が華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。「どの作品も個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。米国オハイオ州在住。