ハーレクイン文庫
書店経営者のフランチェスカはまたしても恋に失敗した。地味で冴えない私を愛してくれる人はいないのかもしれない……。打ちのめされた気持ちのまま出版社の催すパーティに赴くと、ある小国の眉目秀麗な王子が執筆した本が話題を独占している。講演を依頼しようと王子を捜しているとき、男に声をかけられた。話の流れで、王子が称号を振りかざしていることに我慢できないと力説したフランチェスカに、男は興味を引かれたようだ。見知らぬ男にときめきながらも、彼女はその場を後にした。まさか、彼がコンラッド王子本人とは気づきもせずに。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年03月01日
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- 著者
- ソフィー・ウエストン
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- 訳者
- 八坂よしみ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93289-1
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- 書籍番号
- HQB-289 (初版I-1596)
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モニター
最初の出会いからお互いの本心を内に秘めて進む展開にもどかしさを感じながら、会うたびに惹かれていく二人の様子がとても素敵でした。フランチェスカは自立した現代女性。魅惑的なコンラッド元皇太子に出会い生まれて初めての本気の恋に身を焦がします。社会的立場や互いの家族の思惑に本当に二人が結ばれるのか・・・。最後まで期待が膨らむ恋物語です。
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モニター
読みすすめていくうちに、どこかで読んだような気がしてきて、以前にコミックで読んだことを思い出しました。コミックとはまた違う楽しみがありました。メガネを掛けていなかったために起こるコンラッドへの想い。なかなか素直になれないフランチェスカ。コンラッドの誠実さも、とても好感が持てました。最後まで2人の行く末にやきもきさせられました。
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モニター
フランチェスカとコンラッド、かなりもどかしくて最後まで2人の恋がどうなるか心配になりました。コンラッドは最初の方では学者気質の作家という印象でしたが、最後の方ではプリンスらしくなった感じ。心理描写が巧みで、フランチェスカの揺れる心の内がよく分かります。じれったくなりながらも先が気になる作品でした。
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モニター
この作品は以前コミック版で読んだことがありました。大富豪の娘にして「ぱっとしない見栄え」にちょっとコンプレックスをもっているヒロインと、バツイチで地震学者でもあるプリンスとの恋話。ハーレクインにしては珍しく、ヒロインのほうが疑り深くてとても頑固。正直できちんと人に謝ることもするプリンスの大きな愛を、普通はもっとわかるでしょうが!って突っ込みたくなりました。恋愛に鈍感なヒロインならではのお話です。
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モニター
メガネが無いと前が見えない状態の彼女が出会った彼が、実は・・・。二人とも惹かれあうのですが、彼女は彼の顔が分からずじまい。再会はそれぞれの身内の思惑にまきこまれ、喧嘩別れしてしまう始末。なんともじれったい展開ですが、プリンスはなんとかしようとします。彼女もその気になるのですが、今度は彼がもどかしい・・・。最後に彼はきちんと彼女を引き止めることができるのか、はらはらしながら読みました。こんなプリンスがいる国が実際にあったらいいのにと思いました。
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モニター
出会ったときから・・・と言う典型的なシンデレラストーリー。基本的には、こういう設定だと政略結婚などが多いのですが、王子様がお堅い学者って言う本作はめずらしい設定だと思う。それに王子様が行動を起こしてがんばるところが新鮮な気がした。楽しく読み進められる一冊です。是非皆様にも読んでいただきたい。
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モニター
あらすじを先に読んだ時には、よく見るストーリーかなと思いました。しかしテンポのよいお話と主人公の頑固だけど悩みながらもひた向きな姿は応援したくなります。文庫サイズなので重たくもなく持ち歩きにもちょうど良かったです。表紙もセンス良くて外に持って行くのにも躊躇しませんでした。
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モニター
王子様という題名から庶民と王子様の恋愛のようなものを想像していましたが、まったく予想を覆すものでした。地味で冴えない(と思っている?)女性と、小国の王子の複雑な立場と思惑。愛を求める女性としてフランチェスカをとらえてみると、物語にすっと入ることができました。亡命した祖父や父親の心模様がからんで、筋がみえにくくなってしまったのです。コンラッド王子の心が次第にひらかれて、ほっとしました。
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モニター
父親が大富豪のせいで、仕事や恋愛に苦労してきたヒロイン。やっと自分がしたい仕事と自分で事業を軌道に乗せたいと思ったところに出会いが。ありがちなパターンの内容かな?と思いましたが、これは違いました。ヒーローとヒロインの互いに思っているけどなかなか前に進めない姿、再会しても喧嘩したり、誤解したりして・・・。読み進めていくうちに引き込まれていきました。共同経営者・友人のバリーとの掛け合いも面白いです。
ロンドン生まれ。4歳のときから物語を書き始める。生来の旅好きで、健康を害したおりに快復を願って最初のロマンス小説を書くが、旅にはもう出られないと思っていた。だがそれは間違いだったようで、今も世界を旅して、物語の題材を探している。