ハーレクイン文庫
冬の白いバラ
ジュディは幼い娘と6年ぶりにロンドンへ戻ってきた。迎えたのは亡き夫の弟でかつての恋人ロバート。
ジュディは彼が娘に自らの面影を見るのではと怯えて…。
ジュディは幼い娘を伴い、ロンドンの屋敷へ帰ってきていた。二度とここへは戻ってこないつもりでいたのに。誰よりも深く愛したロバートにつけられた傷が疼くから。彼との別離に、傷ついた彼女を絶望の淵から引き上げ、生きる意味を与えてくれたのは、夫――ロバートの兄だった。だが夫亡きいま、ロバートのいる婚家に戻るより術はなかった。「ジュディ」声音の低さに、苦いものがありありとこもる。振り返らなくてもわかる。忘れもしない声。自分の娘を、兄の子だと思い込んでいる、かつての恋人……。
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- 頁数
- 232頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2024年02月15日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 長沢由美
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- 定価
- 600円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-53543-6
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- 書籍番号
- HQSP-402 (初版R-23)
アン・メイザー イングランド北部の町に生まれ、現在は息子と娘、2人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。