ハーレクイン文庫
尖塔の花嫁
死の床で養母は、ある大富豪から莫大な援助を受ける代わりにグレンダを嫁がせる約束をしたと告白。なすすべのないグレンダは、傲岸不遜なマルローの妻になる。
児童養護施設で育ったグレンダは10歳のとき、亡き娘に似ているという理由で養母に引き取られた。だが養母は死の床で、後ろ暗い秘密を打ち明ける。じつは娘を将来嫁がせる見返りとして、ある大富豪から莫大な援助を受けていたのだと。贅沢な生活を続けるために私を引き取ったの?グレンダは傷ついたが、養母の名誉を守ろうと結婚を承諾する。ロワールの城に住む大富豪マルローは、結婚式のあと、花嫁が以前会った娘とは瞳の色が違うと気づくが――。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2023年12月01日
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- 訳者
- 小林ルミ子
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- 定価
- 690円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-52906-0
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- 書籍番号
- HQB-1213 (初版I-2179)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。