ハーレクイン文庫
マリーサは幼い息子を連れて散歩に出かけていた。 その途中、わずかな隙に息子が乳母車ごと消え失せてしまう。 大富豪ガブリエルに見初められての身分違いの結婚だったが、 所有欲の強い夫に耐えられず、逃げだしたあとに妊娠が発覚。 一人で子供を産み育てていた矢先の出来事だった。 だからどんなに問いただされようと、夫の名を言うつもりはない。 ところが事件が報道されたために、彼に見つかってしまったのだ。 また戻る、籠の鳥の人生へ──絶望するマリーサの視界に、 近寄りがたいほど端整な美貌の夫の姿が、近づいてきて……。
-
- 頁数
- 208頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2018年12月01日
-
- 著者
- シャーロット・ラム
-
- 訳者
- 国東ジュン
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2018年11月16日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93918-0
-
- 書籍番号
- HQB-918 (初版R-263)
-
ひな
若くして結婚したヒロインが、夫から逃げ出した後に生まれた子供が買い物をしている間に乳母車ごとさらわれてしまうところから始まります。夫に居場所が見つかってしまった後も、しばらくは消えた子供を探す話が続くので、ミステリーを読んでいる様な感覚も味わえて、MIRA文庫がお好きな方もおススメ。王道のラブストーリーよりもヒーロー、ヒロイン共に落ち着いていて、静かに愛を育む感じです。ヒーローの自宅に居る執事が意外と面白い(笑)
-
モニター
ヒロインの事を深く愛してるヒーローですが、支配者タイプのため、ヒロインとの間に溝が出来てしまいます。ヒロインに対して、こんなに想われてるんだから、もっと自分の気持ちを伝えて!っと何度も読みながら思いました。愛し合っていても、歯車が狂ってしまった二人ですが、もう一度やり直そうとする過程がよく分かり心に響きます。そして何より支配者タイプのヒーローが好きな方にお勧めの作品です。
-
モニター
結婚したばかりのヒロインは思考が子供過ぎてあまり好きになれませんでしたが、子供を産み母となり、ヒーローと再会してからは人としても女性としても成長しています。ヒーローも傲慢な部分がありましたが、不器用な性格がすれ違いの原因となっていました。冷静になって少しずつお互いを理解していく夫婦成長物語。可愛いベビーがもっと増えそうなエンドがいいですね(笑)
第2次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、100作以上の作品を著す。2000年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った。