ハーレクイン文庫
デイジーの小さな願い
デイジーはオランダ人医師のユールスと出会う。淡い恋心を抱くが、彼には婚約者がいると知って諦めるしかなかった。ところが思いもかけない場所で再会する。
デイジーは、海辺の小さな町で父親の骨董品店を手伝っている、 控えめで物静かな平凡な娘だ。 ある日、浜辺を散歩していた彼女は、すてきな男性に出会う。 彼はオランダの医師でユールス・デル・ホイズマと名乗り、 数回店を訪れて、デイジーは淡い恋心を抱いてしまう。 すぐに彼には婚約者がいると知らされて、かき消したけれど。 ところが彼女は、ある骨董品をオランダまで運ぶことになり、 ユールスと再会するのだ。運河に落ち、助けを求めた手を 彼がつかんでひっぱり上げるという冴えない状況で。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年07月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 大島ともこ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93889-3
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- 書籍番号
- HQB-889 (初版R-1589)
読者レビュー
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モニター
ヒロインがおとなしくて、恋愛に奥手な普通の女の子というところに共感できました。とても穏やかな恋物語で、登場人物に親切な人や優しい人が多く(例外もいますが)、こういう優しい人達と過ごせたら幸せだろうなと感じました。
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つきこ
決して派手じゃないけれど、美しい恋。デイジーとユールスが幾度の偶然の出会いを繰り返し、ゆっくりと惹かれ合っていく様子に読者も物語に引き込まれていくはず。素敵だなと思った男性には恋人や婚約者がいて、ああ…やっぱりな…と落ち込んだ人はいませんか? そんな人に是非読んでもらいたいロマンチック恋愛小説です。
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kaze
静かな淡い恋の終わり、同時に少しの好意と落胆。少し退屈かと思わせるほどゆっくりとした平凡ではあれど堅実な日常の描写、劇的な何かはなくともたしかに動いていく日々の叙述がすばらしいです。まるでその場所その情景を目の当たりにしているかのようでした。必要以上に己を卑下することなく、不器用なほどにありのままのデイジーにも、彼女を愛するユールスにも好感を覚え、“いいきもち”になれました。
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イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。