ハーレクイン文庫
愛のうずしお
父と兄を失い、モルウェンナは屋敷を去ることになった。かつて母が過ごしたという館を訪ねるが、母の娘と知ると、現れた主ドミニクは嘲りの表情を浮かべた。
モルウェンナは、父カースレイク卿と兄を一時に失うと、 爵位も領地もすべてを父の従弟に剥奪された。 一文無しの彼女を親族は煙たがり、藁にもすがる想いで、 亡き母がこよなく愛した故郷、トレヴェンノン一族が住む崖の館をモルウェンナは訪ねるのだった。 ところが母の娘だと告げると、出てきた館の後継者ドミニクは、 美しい唇を皮肉に歪ませ、何をしに来たと言い放ったのだ。 モルウェンナはまだ知らなかった。この荒涼たる地で、 母が禍を起こし、ドミニクから蔑まれているということを。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年06月01日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 安引まゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年05月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93879-4
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- 書籍番号
- HQB-879 (初版R-67)
読者レビュー
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モニター
読み始めは、こんなにつらいことが…と思いましたが、いろんな状況に立ち向かうヒロインの強さにひかれてあっという間に読み終わりました。家族と愛を考える素敵な作品なのでぜひおすすめです。
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モニター
考えることを後回しにしたり、プライドのために衝動的に行動するヒロインが最初はあまり好きになれませんでした。でも過去の時間が動き出し、ニックやドミニクのためにと成長していく姿にいつの間にか好感が持てるようになりました。最後まですれ違いの二人でしたが、未来が甘々で幸せそうで良かったです。
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イングランド南西部サウス・デボン生まれ。ジャーナリストとして働いたのち、1975年に『バラに想いを』で作家デビュー。40年以上にわたって活躍し、93作品を上梓。陰影のある独特の作風で読者の心を揺さぶり続けたが、2017年11月、惜しまれつつこの世を去った。遺作“The Innocent's One-Night Confession”は2018年に邦訳・刊行予定。