ハーレクイン文庫
ある日、ローラのもとに、祖父の会社の次期後継者ダンが現れる。 心臓病で余命わずかな祖父は、会社の安泰のために、 ローラと祖父の信任厚いダンとの結婚を望んでいるのだという。 ダンは魅力的だが、無慈悲で目的のためには手段を選ばない。 なかば強引に、指に青いサファイヤの宝石をはめさせられて、 祖父の前で、ローラはダンとの結婚の誓いをさせられる。 一目で心を引かれた……けれど私に愛など微塵もないこの人と? しかも彼はローラの体を値踏みしながら、端整な顔を歪めたのだ。 「跡取りをこしらえてくれたらいい。これは会社のための結婚だ」
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年02月01日
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- 著者
- シャーロット・ラム
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- 訳者
- 斉藤雅子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年01月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93858-9
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- 書籍番号
- HQB-858 (初版R-73)
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もっちゃま
初めてダンに出会った時の心の揺れが何なのか、囚われつつも次第にダンが気になっていくローラの様子が可愛らしくもあり、イライラもしました。また、お互いの相手の心の探り合いがなんともじれったいのですが、ラストにむけて畳みかけるような展開に思わず笑顔になりました。
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モニター
真剣な付き合いをしたことのなかったヒロインは病気の祖父のためにヒーローと愛のない結婚をしますが不安になってしまう。でもヒーローはどんなときもヒロインに常に寄り添い支え、必要ならば時に強引にもなります。避けていたことを受け入れ愛を自覚し、まさにタイトルの通り愛が雪解けし成長していくヒロインの物語でした。
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しらたま
愛を恐れるヒロインと、実は彼女に一目惚れしたのに、徹底的に嫌われ怯えられるヒーロー。なかなか恋愛方向に発展せずもどかしいですが、ヒロインが愛し愛される喜びを知り、また男性側のハーレクインヒーロー特有のプライドの高さからくる、冷酷で傲慢な態度が崩れる瞬間に、思わずニヤリとしてしまいます。
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モニター
癖のあるヒーローと愛することに臆病なヒロインとの愛の駆け引きが繰り広げられる作品です。彼は独占欲が強く、年が離れているのに余裕もなく、恋愛に対してつたなさも感じます。ハーレクインのヒーロー像として新鮮でした。
第2次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、100作以上の作品を著す。2000年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った。