ハーレクイン・シリーズ
光溢れるギリシアのサントリーニ島で休暇を過ごしたセリーナは、 イギリスに帰って間もなく、妊娠に気づいた。 子供の父親は、島で出会ってすぐに恋に落ちた漁師のニコスだ。 ところが、彼に真実を告げようとふたたび島を訪れたとき、 セリーナは驚くべき事実を知る──嘘でしょう? 彼がギリシア屈指の海運王だったなんて! しかも再会したニコスはまるで別人のように冷たく、 自分の後継者を婚外子にはさせないと厳しく言い放つ。 まるで取引のように結婚を提案する彼に、セリーナは凍りついた。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年06月05日
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- 著者
- レイチェル・トーマス
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- 訳者
- 片山真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13165-2
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- 書籍番号
- R-3165
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こたろうなち
愛すこと、愛されることが過去の自分の生い立ちからできない頑ななニコス。愛されることを望みながらもそんなニコスとの関係に未来をもてなくなるセリーナ。二人の美男美女が織り成すストーリーはなかなか前にすすみません(笑)こちら側がやきもき、イライラ、はらはらしながら読めます。ニコスの祖母が途中からストーリーの鍵になるので、後半からは少し余裕をもって読むことができます。島の美しい情景や街の喧騒でさえも文面から伝わり、まるで旅行に行ったような錯覚にも陥ります。最後には、氷が溶けたように、話がすすんでいくので安心して読めました。
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モニター
子供ができたことで愛のない結婚を継続した両親のいがみ合いを見続けてきたヒロインが、自分も同じ立場に立たされ苦悩するのがかわいそうでした。ヒーローも両親のせいで愛を信じられず、愛を手に入れたら終わりだとでも思っているみたいで、二人の気持ちが通じ合うのに一筋縄ではいきません。でも幸せの鍵が何かヒーローと一緒に気づいた時、とてもほっこりした気分になれます。
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モニター
この本を読んでいると、登場するセリーナとニコスが最初に出会ったところからも知りたい! 読みたい! と思いながら、想像して読んでいました。
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momo
心理描写がとても丁寧な作品でした。つらい過去があり愛を信じることができないヒーローは、言葉や態度ではヒロインにどこまでも冷たくあたってしまうのですが、その一方でどうしようもなく惹かれてしまう胸のうちも描かれているので、いわゆる鬼ロマ好きな方も、ハートウォーミングなお話が好きな方も楽しめるかなと思います。悪役もいないので最初から最後まで安心して読めるのはいいのですが、もうちょっとドキドキハラハラする部分があってもよかったかな。
10代の頃、彼女の人生の大半を占めていたのはハーレクインの小説だった。その後、自身でも小説を書いてみるが挫折。2008年から本格的に執筆を始め、2013年にはハーレクイン主催の新人作家コンテストのファイナリストに選ばれた。現在はウェールズ在住。執筆と農作業の合間には、写真を撮ったり、城や歴史的な建造物を訪ね歩いたりして過ごすという。