ハーレクイン・シリーズ
社長マシューに呼びだされたハリエットは、親しい同僚ベンとの関係を咎められて愕然とした。私とベンとその恋人が三角関係で揉めているだなんて、言いがかりよ! だがマシューは彼女の弁明にまったく耳を貸さないばかりか、とんでもない解決策を強要する。マシューこそが真の恋人だと宣言して、婚約者として振る舞うようにというのだ。
大学生のシェリーは、春休みに友人たちと訪れたフロリダで魅力的な年上の銀行家フォークナーと出会い、ひと目で惹かれた。ところが彼から、学生を相手にする気はないし身分も違いすぎるとはっきり言われて深く傷つく。なんて傲慢な人なの? フォークナーのことは忘れようと誓ったシェリーだったが、予想外の騒動に巻きこまれて……。
貧しい看護師カロラインはオランダを旅行中に大怪我をし、近くの大きな屋敷に運びこまれた。屋敷の主は男爵の称号を持つ医師、ラディンク。手当てこそ丁寧だが愛想はまるでなく、世捨て人さながらの生活をしていた。彼の悲しい過去を知り、胸を痛めるカロラインは、突然ラディンクに「僕と結婚してくれないか」と告げられて、仰天する。
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- 頁数
- 400頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年03月20日
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- 定価
- 1,090円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年03月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-74266-7
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- 書籍番号
- WVB-6
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モニター
3作品ともヒーローに突っ込みどころ満載です。ペニーのヒーローは初めからヒロインに恋をしている上で間違った思い込みで話が展開しますが、心の内がわかるだけに応援したくなります。ダイアナはブレないヒーロー(笑)でも息子がめちゃくちゃカワイイ! 読んでスカッとする場面もあり楽しめます。ベティのヒーローには心の中が分からない分、ヒロインに感情移入して切なくなってしまいました。執事がいい味出してます。
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モニター
ベテラン3作家の作品が収録された贅沢な1冊です。共通するのは、惹かれあっているのに言葉にできなくて紆余曲折という流れ。3作品とも作家の個性が色濃く出ていて飽きません。私はベティ・ニールズの作品が一番気に入りました。結婚してから愛を育む努力をするヒロインの芯の強さが印象的でした。
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モニター
1冊で3作品読めるのはお得感ありますよね! どの作品も物語に入り込んであっという間に読んでしまいました。まず「薬指の契約」。このヒーローはヒロインに対して酷いことを言うけど、その時の心境もわかり、すれ違う二人にじれったくなったり切なくなったりしながら読みました。次に「汚れなき花嫁」ですが、ダイアナ・パーマーの描くヒーローとしては珍しく、出だしこそ傲慢さを発揮しますが、序盤から優しくなります。ラストまでトラウマを克服出来ないところは変わりませんが。ダイアナの別作品のヒロインの名前だけ出てきたりして、ちょっとした繋がりを見付けて楽しめました。 この楽しみにハマると過去の作品も全て読みたくなってしまいますよ! 最後の「花嫁の誓い」ですが、健気にヒーローの心を捕らえようとするヒロインに共感するものの、ヒーローの気持ちが全くわからずややきもきしながら読みました。どのヒーローも傲慢なところがあるので、そんなヒーローが好きな方にはオススメです!
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モニター
「薬指の契約」は、お互いの誤解が解けずにイライラしますが、ヒロインを思っているヒーローの心の内が表現されているので、安心して読み進められます。全ての仕草が性的な想像に繋がるのが笑えます。「汚れなき花嫁」は、キューピッド役のヒーローの息子が、身分が違うとつきはなす俗物的なヒーローを補って余りある程可愛いです。「花嫁の誓い」は、ヒーローの冷たい態度の中に垣間見える優しさにときめきます。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。
シリーズロマンスの世界で、今もっとも売れている作家のひとり。1979年のデビュー当時より熱狂的なファンを数多く擁し、つねに次回作の完成が心待ちにされている。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を経験したことから、多忙な日々をものともせず、ファンの期待に応えて情熱的な作品の執筆を続けている。ジョージア州在住。大の親日家で、日本の言葉と文化を学んでいる。2001年8月には初来日を果たし、その魅力的な人柄でファンを虜にした。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。