ハーレクイン・シリーズ
ある週末の夜、スージーのみすぼらしいフラットに、 ゴージャスな男性が100本の薔薇を抱えてやってきた。 「きみは僕のタイプじゃないが、どうしても一度抱きたい」 彼の名はセルジオ・ブージ、世界的企業を率いる大富豪だ。 セルジオとレストランで出会い、誘われたのは2週間前のこと。 金目当ての女と決めつけられて傷つき、その夜はキスだけで別れた。 けれど、あまりにも魅力的な彼に強引に求められては抵抗できず、 “短期間の体だけの関係”をスージーは受け入れてしまう。 二人の相性は申し分なかった。それでもいつか終わるはずの関係が、 思いがけない事態を迎える。スージーが妊娠したのだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年03月20日
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- 著者
- キャシー・ウィリアムズ
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- 訳者
- 柿沼摩耶
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年03月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13143-0
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- 書籍番号
- R-3143
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鳥子
お互いタイプではないと先入観を持っている者どうしだからこそ、最初から本来の自分を出せる心地よさを感じるヒーローとヒロイン。家庭運に恵まれていないし、優秀な姉に対して自分は……と思い込んでいるスージーだけれども、セルジオが家族の間に入って、別の視点をスージーに指摘するなど、本当にはっとさせられます。ぴったりの相手とはこういうことを言うんだなと納得できるストーリーでした。
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スージーのことをお金目当ての女と思っていたセルジオが、薔薇の花束をかかえてスージーの家に行くのは素敵で、スージーのこと好きなのかなと思いました。花束贈られてスージーが羨ましくなりました。セルジオもスージーも意地っぱり…。もっと素直になればいいのに…。
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ひろぼ
純粋な部分を持つがゆえに絡まってしまった心を抱えたヒロインと、一見傲慢に見えるけれど実は細やかな心づかいのできるヒーローとの恋物語です。魅力的なヒーローに、欠点も含めた丸ごとの自分を愛してほしい…そんな隠れた願望を十二分に満たしてくれます。お勧めです。
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モニター
ヒーロー、ヒロインが互いに惹かれまいとするやり取りが、読んでいて楽しかったです。自ら傲慢と言い放つヒーローですが、人情の機微に敏感な繊細な人柄で、とても魅力的でした。だからこそヒロインが、散々ヒーローの拒絶の言葉に傷つけられても魅了されてしまうのだなと納得。「記憶というのはゆがめられるものだ。真実は大概その中間あたりにある」とのヒーローの言葉に、「深いなぁ」と恋愛とは全然関係のない所で感銘を受けてしまいました(笑) 帯だけでは予想できなかった展開の数々に最後まで目が離せず、先を楽しみながら一気に読了しました。
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モニター
前半はまるでセルジオというライオンが子猫のようなスージーをどうやって捕まえようかと罠にかけているような錯覚を覚えました。セルジオは罠にかかったスージーに対していつもと勝手が違うことにとまどい、自ら引いた境界線を、スージーの告白により逆に惹かれててしまう。スージーの気持ちもわかるし、セルジオの気持ち、変化も見えるだけに、どうやっておさまるのか最後の最後までハラハラしました。
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モニター
正直大好きな作品です。ヒロインが自分と重なる部分が多くて、特に家族との関係で私が感じている事と。素敵な男性と何とも言えない出会い方をしてからの展開がまた「えっ?」と驚きと言うのか、正しいお付き合いとは言えないけれど何となく上手く行っていると思っていたところで妊娠が発覚した時には正直ダメかもしれないと思いました。妊娠の話をした時のヒーローの返答にも驚き! 私にとっては予想外でした。そこからはヒロインとヒーローの心理的な攻防もありつつ、愛が芽生えて行くと言うより最初からそこにあったものに気が付いていなかっただけの様にも感じましたが、本当に最後の最後で気が付くヒーローには本当にハーレクインだなと思います。
トリニダード・トバゴの出身で、トリニダード島とトバゴ島、2つの島で育つ。奨学金を得てイギリスに渡り、1975年にエクスター大学に入学して語学と文学を学んだ。大学で夫のリチャードと出会い、結婚後はイングランドに暮らす。現在は中部のウォリックシャー在住。夫との間に3人の娘がいる。