ハーレクイン・シリーズ
彼女もあんな顔で式を挙げたくないでしょう── 元婚約者の心ない言葉を思いだし、リリーは涙をぬぐった。 事故のせいで頬に残った醜い傷跡にそっと触れる。 いっそのこと、誰も知らない土地に行って人生をやり直そう。 そう思った矢先、ふと新聞の求人記事に目がとまった。 “料理人求む。オクラホマ州クリントン” 秘書の経験しかないリリーだったが、応募に迷いはなかった。 そして雇い主の大牧場主ケイスに会った瞬間、彼女は確信した。 ロサンゼルスからはるばるここに来たのは、間違いではなかったわ。 ケイスはたじろぐこともなく、澄んだ目でリリーを見つめていた。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年02月20日
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- 著者
- シャロン・サラ
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- 訳者
- 春野ひろこ
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- 定価
- 774円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年02月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42063-3
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- 書籍番号
- PB-163 (初版LS-204)
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じゅんじゅん
ヒロインの周りは、ヒーローから始まって家族・友人はもちろん、端役の村人まで心優しい人ばかりで、物語が終わる頃には彼らと別れるのが寂しくなるくらい温かい話です。そんな恵まれた環境で、意固地に自分の殻に閉じこもってしまうヒロインにイラっとしたこともありますが、それだけ傷が深いのですよね。甘やかすだけでなく励まし、びっくりするくらいの勇気を引き出したヒーローは本当にステキ! 悪役もイイ味出してましたよ♪
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モニター
リリーの父親と4人の兄、素敵です! リリーを気に入ったケイスが自信満々でありながら彼女のペースに合わせようと努める姿が新鮮です。もちろん、そんな優しさだけではないところがポイント。忘れたころの思わぬ人の活躍にニヤッとしてしまいました。察しの良い牧童のダフが良い味出しています! 緊迫した事件も起き、のほほんと読んでいたら背筋が伸びました。緩急を感じることのできる作品です。
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モニター
私も交通事故で顔に傷があるので、ヒロインの気持ちがよくわかりました。でも、傷のことを全く気にしないヒーローがヒロインをすごく愛して、傷ついたヒロインを優しく支える姿がとてもよかったです。
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モニターゆきりん
さすが名作、一気に読みました。牧場のワイルドなヒーローがかっこいい。頁数が多いので読みごたえもあり、私の中のベスト5に入るかも。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「しなやかな強さのヒロインと王道のヒーローとのロマンスを描く名手」
事故で顔に傷を負って婚約が破棄になり、誰も過去を知らない環境で自分を試したいと思うリリーの行動力。タフです。何か事情がありそうだと気づきながらリリーを雇ったケイスもなかなかです。食事を作る描写は牧場の生活が目に浮かぶほどで、読んでいてわくわくしました。その生活の中で芽生える愛は傷をまったく障害にしない強さがあります。リリーの父・兄弟たちも素敵です。傷を癒し、羽ばたいて欲しいと思いながら読みました。(神奈川県 主婦 aiai) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「心優しい癒やしの作家」
不慮の事故で人生が変わってしまう事は誰にでも考えられます。人間的に最低な元婚約者のせいですっかり自信を失ってしまったヒロインが立ち直っていくのが、とても共感できました。ハートが温かくなる物語でベスト1にしました。(神奈川県 会社員 すーちゃん) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
ヒーローが素晴らしいんです!! もうね、最初から最後まで本当にこんなヒーローがいたら惚れてしまうに違いないだろうってヒーローです。ヒロインも傷つきながらも立ち直っていく様子が本当にリアルに描けています。そしてヒロインの元婚約者以外の脇役も魅力的です。特にヒロインの家族を初めて迎えた時のヒーローが好きで何度も読み返しているお気に入りの作品です。(東京都 会社員 melody)
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「読ませる力」
とにかく、シャロン・サラの作品が好きです。ストーリーがなんとなくわかっていても続きを読ませる力強さがあります。 -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
体と心に傷を負ったヒロインが、立ち直っていく様に感情移入し、ヒーローはじめ家族友人の優しさに心が癒されました。(千葉県 主婦 ぷー)
強く気高い正義のヒーローを好んで描き、読者のみならず、編集者や作家仲間からも絶大な賞賛を得る実力派作家。“愛も含め、持つ者は与えなければならない。与えれば100倍になって返ってくる”を信条に、ファンに癒しと感動を贈り続ける。