ハーレクイン・シリーズ
両親を相次いで亡くした、天涯孤独なメアリーは、 遠縁の家に身を寄せ、肩身の狭い日々を送っている。 そんなある夜、出席した舞踏会で出会ったのは、 目の覚めるような美貌の子爵──ハヴロック卿。 彼から性急に求婚され、メアリーは大きなとまどいを覚えた。 なぜ、こんな高貴で優雅な人が、わたしのような娘を花嫁に選ぶの? あまりにも奇妙な申し出を拒絶すると、ハヴロック卿は打ち明けた。 離れて暮らす異母妹を引き取るため、大至急結婚したいのだ、と。 メアリーは妹を思うハヴロック卿の気持ちに心を打たれ、結婚を承諾した。 実は彼の花嫁選びの条件が、とんでもなく屈辱的なものとは知らぬまま。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年09月05日
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- 著者
- アニー・バロウズ
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年08月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33218-9
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- 書籍番号
- PHS-118
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モニター
地位も財産も容姿も人脈も持っている完璧なヒーローからの突然の求愛。ヒロインは天涯孤独で容姿も自信がなくて何も持ってないのですが、便宜上の結婚を受け入れて何度も愛を交わしていくうちに、女性らしく変わっていきます。こういう風に無理やり求められての結婚もいいなと思わせる展開です。日頃のストレスを忘れてさくっと読めました。アニー・バロウズのリージェンシーは夢のある世界観なので他の作品も愛読しています。
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すみれ
ハヴロック卿が、友人たちと、「花嫁選びのリスト」を作るところから始まります。最後の肉親であった母を亡くしたメアリーは親戚を頼るんですが、どこからもすげなくされ、遠縁の叔母に世話になっていました。リストを偶然読んでしまったメアリー。でも、くじけずに結婚を続けていこうとするところには、芯の強さも見えました。
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モニター
ある事情から緊急に妻を必要とする子爵と天涯孤独のヒロインという設定からして、私の好みでした。お互いの事情については序盤である程度告白していたので、こじれる要素はないのかな?と思っていたところ、やはりしっかりすれ違いはありました。予想より二人の新婚の幸せな様子が長かったので、最後のほうはあっさりしていたとは思いますが、飽きさせず最後まで一気に読ませてくれました。
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モニター
ヒーローとヒロインがお互いを思いやるばかりにすれ違っていく心が切なくて、一気に読み進めていました。
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契約結婚であるはずなのに惹かれあう二人がキュート。癇癪持ちの子爵と意固地なメアリーが、自らの生い立ちを踏まえて相手を尊重するさまに好感が持てました。彼らを囲む人たちも小狡さはあっても善良。子爵の友人モーガンと義妹は強烈な個性で、登場場面が少ないのがもの足りないくらい。ユーモアを交えた語り口にくすくす。作者のファンになりそう。『子爵の贈り物』は姉妹編のようなので読んでみます。【ななる】
〔編集部より〕お楽しみいただきありがとうございます。本作ヒーロー、ハヴロック卿の友人チェプストウ子爵がヒーローを務める『子爵の贈り物』は『クリスマス・ストーリー2013 四つの愛の物語』に収録されています。デジタル版でぜひお楽しみください。 -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“愛は素直な心から”
思いあう2人が、気を遣いすぎてすれちがい、葛藤する・・・グッときます。そして、サブキャラたちの笑えるアドバイスの数々は、楽しませてくれました。 -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“新しい魅力のヒストリカルの名手”
人としての魅力あふれるメアリーがハヴロックを惹きつけていく様子はロマンスたっぷり。悲しい誤解が福に転じる感じもよかったです。(神奈川県・主婦・aiai) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“ヒロインが魅力的”
ヘマばかりしているヒーローに対して、ヒロインの心が広くて、ヒロインに好感が持てました。(会社員・じゅ) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
契約結婚、理想の花嫁リストというと愛がないような冷酷な結婚をイメージして読み始めましたが、自分が選ばれた理由を知りながらもヒーローを愛しているヒロインは素敵でした。徐々に近づく二人の距離感も不自然でなく良かったです。(山形県・接客業・さくら餅)
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ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“シンデレラヒロインはおまかせ”
ヒーローからは最初は冴えない女性に見えていたヒロインですが、話がすすむにつれて、彼にとってはどんどん輝いていくように感じられるところがとてもよかったです。(東京都・主婦・flamekissflower) -
ベストロマンス大賞2015年下半期TOP10
“恋に冷めた貴族と機知に富むヒロインの組み合わせが絶妙です!”
割り切った結婚なのに、口下手で不器用なヒーローが、花嫁に最善を尽くそうとして失敗続きなのが可愛く思えて素敵です。ヒーローの失敗を笑って許して機転を利かせるヒロインの恋を応援したくなります。(長崎県・会社員・きえちゃん)
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路を決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。