ハーレクイン・シリーズ
モールドン子爵は花嫁候補一覧を見て絶望した。いずれも難ありだ。舞踏会まで来たものの、居たたまれなくなりロビーへ逃げだしたところ、同じく逃げだそうとしている令嬢にでくわした。一覧には載っていなかったその地味な娘に、彼は妙に興味をそそられ……。
タリーは元勤め先の秘書に頼まれ、急遽、社長ジュードの出張に同行することになった。会ったことはないけれど、噂によると、ハンサムだが非情な傲慢社長らしい。不安を胸に待ち合わせ場所へ行くと、なんと以前彼女がエレベーターで一目惚れした男性が現れた!
元婚約者の手ひどい裏切りに傷ついたダーニは、心機一転して新しい人生を歩もうと、住む町も仕事も変える決意をした。首尾よくアシスタントとして雇われるが、ボスのジョンはどういうわけか彼女のことを軽薄な女性と決めつけ、ことあるごとに冷たく当たる。
公爵マーカスは親友の妹ジュリアナの言葉に耳を疑った。訳あって、彼に愛の手ほどきをしてほしいというのだ。公爵は天使のように美しい顔に悪魔の笑みを浮かべた。4年前に伝えるはずだったこの想いを今、彼女にわからせるのだ──身も心もとりこにして。
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- 頁数
- 352頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年07月05日
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- 定価
- 1,284円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年06月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80628-4
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- 書籍番号
- Z-28
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モニター
ヒストリカル、オフィスものと全く違う時代背景の作品が楽しめる1冊です。どの作品もヒロインがそれぞれの事情から結婚願望がなく最初はヒーローを恋愛対象としてみていないのでヒーローに対するヒロインの思考が面白かったです。『噂の傲慢社長』のヒロインの言動には思わず笑ってしまいました。
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なっち
すごくお得ですね。ヒストリカルは重い気がして、選ぶことがないのですが、これは楽しかったです! 4作品、どれも違っていて引き込まれました。
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モニター
4つのストーリーの中で、デビー・マッコーマーの『シンデレラは涙をふいて』が、お気に入りです。デビーらしいやさしいワルツを聴くようなストーリーで、少々じれったくもあるのですが、傷心の二人には時間が必要なことも納得できます。読後は心が優しく温かくなりました。でも、男性としての好みは『噂の傲慢社長』のジュードのような有無を言わさず引っ張ってくれる人が大好きです。
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セレナ
肩書、名声、職業、過去等にとらわれず、ありのままの自分を好きになってほしい・・・っと思い悩みながらも本当の愛を見つけようとする姿に、自分の姿を重ねてしまいました。4つの物語のハッピーエンドにほっとしました。
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こたろうなち
4つの作品すべて女子が憧れるストーリーで、胸キュンになるステキな作品です。子爵、公爵、社長、ボスと恋に落ちるなんて日常ではありえないですが、主人公の魅力的な彼女たちがそれを可能にしていきます。読み終わった後、そのステキな余韻に浸れますよ!
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y
特に『噂の傲慢社長』が好みでした。傲慢なヒーローが、どんどんヒロインにメロメロになっていくのが好きな人は絶対に大好きなストーリーだと思います。ヒーローの最後の思いやりに溢れた行動には、ぐっときました。続きがあれば読みたいと思わせられた作品です!
イングランド生まれ。子供の頃はつねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作していた。大学では英文学と哲学を専攻。卒業後の進路を決めかねていたとき、数学専攻の魅力的な男性と出会い、結婚を決意した。長年、子育てを優先してきたが、自分の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説家になった。
20歳のときアフリカに渡り、秘書の仕事に就いた。土木技師の男性と結婚したあと、10年間をアフリカと中東で暮らす。激務の夫の帰りを待つあいだに物を書いて過ごすうちに、作家の道に入ったという。現在はウェールズに住んでいる。
4人の子供を育てながら作家になるという夢をかなえ、作品が世に出るたびにベストセラーリストの上位にランクインするなど、絶大な人気を誇る。女性を勇気づける、心温まる物語は世界中で愛され、ファンレターは北米をはじめ、18カ国以上から届くという。
1978年にデビュー以来、じつに150作以上の作品を生みだした。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意。物語を書き進めていくうちに徐々に主導権が登場人物へと移り、いつしか彼らが自由に物語を紡ぎはじめるのだという。