ハーレクイン・シリーズ
僕が孤児院から引き取られてきたというのは嘘だったのか……。 育ての親と思っていたソーン卿に実の親だと聞かされたとき、 サムは共に育ったイーブリンへの想いを断ち、屋敷を去ることを決めた。 まさか血のつながった妹を愛していたとは。僕はなんと罪深い悪魔なのだ! 6年後──サムが帰ってきた。再会を待ち侘びていたイーブリンはしかし、 今はセイント・オールドリック公爵に求婚されている身。 いっそサムが私をさらってくれたら……。なのに、なぜ彼は私に冷たいの? そんな折、彼女は驚くべき事実を父に告げられる。 なんとサムはセイント・オールドリック公爵の異母弟なのだという。 高貴な出自をサム本人に明かしてほしいと懇願するイーブリン。 だが、父は言った。おまえが公爵の求婚を受け入れるならば、と。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年05月05日
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- 著者
- クリスティン・メリル
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- 訳者
- 大谷真理子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年04月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33210-3
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- 書籍番号
- PHS-110
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- ミニシリーズ
- 公爵家に生まれて
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モニター
イーブリンは現代女性に通じる性格で、リージェンシーの時代には珍しい位自分の考えを持ち信念を貫こうと頑張り孤軍奮闘していました。そしてサムは色々悩み苦しみ、切なさが伝わってきました。イーブリンの父親の自分勝手さ、 マイケルの冷めた考え方との対比から、この時代に生きる事は大変だったと思います。サム心の葛藤が手に取るように感じさせます。一気に読ませるメリルに脱帽です。
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一途なイーブリンが可愛いし、真実を明かせないサムとの関係が歯がゆくてどうなるのと思いましたが、途中からはこの二人に振り回される公爵がかわいそうで……。この作品も良かったけど公爵にも幸せになって欲しいから公爵がヒーローの作品をぜひ読みたいです。【モニター】
《編集部より》6/5刊PHS-112『貴公子の罪な戯れ』は公爵がヒーローです! どうぞお楽しみに。 -
ウサコ
青春をかけて守り抜いてきた初恋がキュンとさせます。サムが帰ってくれば全て魔法のように解決すると信じているイーブリンの一途さは、乙女とは言えない大胆でセクシャルな行動に出てドキドキ。やっとふたりはひとつに! と思いきやサムに与えられた苦しみは歪んでいて、ふたりをかえって引き離す。伯爵の妙な提案。いったいどうなるの?! 最後までハラハラし通しです。特に後半は時間を忘れて一気読み。次も早く読みたい。
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かお
題名から悪魔のように冷たいヒーローなのかと思いましたが、全然違いました! 一途にヒロインを愛しており、愛情深いヒーローでした。愛してはいけない人だと思いながらも、愛を止められない感じがとても切なかったです。
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モニター
前半、イーブリンに押されるサムのじわじわした苦悩っぷりがきていたので、後半、ヒロインの変わり方はちょっと不自然な感じがしました。すれ違いというには浅い感じでした。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 ノミネート
異母兄妹だと思って、身を引いたのに、実は……。また、本当の身分が分かった時に押し始めるところが、かわいく、切なくて、もどかしくて、でもハッピーで。読んでいてハラハラしたけど、幸せな作品でした。(しおかのん・パート)
夫と2人の息子、多くのペットとともにウィスコンシン州で暮らす。物心ついたころから作家になるのが夢で、度重なる原稿の不採用にもめげずに努力を続け、初めての著作を刊行した。ポップコーンを頬張りながら映画を見るのが好き。