ハーレクイン・シリーズ
看護師のジェニーは両親を早く亡くし、伯母に育てられた。 その伯母が急病に倒れ、主治医と親しいオランダ人外科医、 エデュアルト・ファン・ドラーク医師が診察にやってきた。 名医だというが、彼はジェニーの名を覚えないばかりか、 彼女を冷淡にあしらい、往診のたびに辛辣な皮肉を言う。 伯母の命の恩人とはいえ、なんて嫌な男性なの! その一方で、彼が時折見せる優しさにジェニーは戸惑った。 そんなとき従兄の美しい未亡人マーガレットが伯母を訪ねてきた。 エデュアルトが彼女に魅了されていくのを見るうちにジェニーの心はなぜかさざめき立って……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年01月05日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 深山咲
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22354-8
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- 書籍番号
- I-2354
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モニター
『醜いあひるの恋』で大好きになった作家さんの作品なので、すごくわくわくしながら読みました。やっぱりすごく面白かったです! ベティ・ニールズの作品のヒロインはとにかく性格が良くて、とても魅力的です。ジェニーもいい子で美人! なのに今回のヒーローは、そっけなくて、いい子のジェニーを苛立たせます。しかも彼女を刺草(いらくさ)に例えるとか、むしろヒーローが棘だらけの刺草だと思うんですが(笑)。それでも好きな子だから冷たくしちゃうのがバレバレで楽しいです。当て馬出現でやきもきしますし、彼の心情表現がなく、最後で今までの冷たくした理由を告白するのかと、先が気になり一気に読んでしまいました。ラストも良かったです。もう何度も読み返してます。セクシーな表現はありませんが、精神的に満たされる一冊です。とにかくおすすめです!
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モニター
ヒーローがとにかく凄いツンデレでした! あれではヒロインにも誤解されるし気持ちも気付いてもらえません。でも何度か読み直していると、ここはヒロインのことを気づかって言ったんだろうなと思えるところが結構出てきて、最初に読んだ時と読み直したときのヒーローの印象がちょっと変わるかもしれません。
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モニター
優しく穏やかなベティ・ニールズの筆致で、心優しいヒロインがとても魅力的に描かれています。ヒーローの冷淡さに傷つきながらも、時折見せる心遣いに戸惑い、翻弄されるヒロインがなんだかかわいい……。ヒロインの恋路を脅かす脇役も登場し、ハラハラしてしまいます。読み進めると、ヒロインを想うヒーローの気持ちもうかがい知ることができ、私好みのストーリーに大満足でした! 『いばらの恋』、棘は何なのかは是非読んで確かめてください!!
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。