ハーレクイン・シリーズ
裏切られたレディ
愛することがこんなに辛いものなら
初めから知りたくなどなかった。
カサンドラは職場に向かっていたある朝、公園で銃声を聞いた。人が倒れているのが目に入り、駆けよった彼女は思わず息をのんだ。整った鼻筋に、官能的な唇を持つハンサムな男性だ。優美な雰囲気からして、間違いなく貴族だろう。応急処置を施し、医者に行こうというカサンドラの申し出を断って、男性は苦痛に顔をゆがめながらカーロウ伯爵と名乗った。カーロウ伯爵――傲慢といわれていて、ロンドンじゅうのあらゆる美女との噂が絶えない男性。魅力的だけれど、私とは住む世界の違う人だわ。言葉もなくただ相手を見つめるカサンドラは知るよしもなかった。彼と思わぬかたちで再会することになるとは。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年04月20日
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- 著者
- ヘレン・ディクソン
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- 訳者
- 飯原裕美
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- 定価
- 954円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-32360-6
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- 書籍番号
- HS-360
読者レビュー
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ちな
ヒロインがとっても魅力的です。はじめてのシーンは、え?ってぐらい意外な展開。ヒーローは今までになく、ちょっとそれはないでしょうってぐらいヒロインに対して大人気ない振る舞いをしますが、その後キチンと反省するし、最後のシーンで帳消しになります。というか、この話は最後のシーンが最高です。
イングランド北東部サウス・ヨークシャーに、夫と二人の子供と共に住む。緑豊かな土地を耕しながら思索にふけり、作業小屋でロマンス小説の構想を練るという。趣味は読書と旅行。とりわけ田園風景の美しさや歴史的な名所旧跡は貴重なインスピレーションを与えてくれると語る。