ハーレクイン・シリーズ
名家の生まれながら、継母と継妹に虐げられながら暮らすバーサは、 自分のバースデーパーティにもかかわらず悪趣味なドレスを着せられ立ちつくしていた。大勢の招待客が美しい継妹に興味を示し、平凡な容姿のバーサには誰も近寄ってこない。そんななか、ドクターのオリヴァーが彼女に声をかけた。「ここを抜けだして食事に行かないか?」
教師のクリスティンは、両親を亡くしたショックで視力を失った姪を引き取って育てていた。クリスマス間近のある日、姪が広告のモデルに選ばれたのが縁で、北欧の美しい国フリージアの王宮に招待される。姪に同行し、王子のエリックに謁見したクリスティンは、叶わぬ恋と知りつつも一目で恋に落ちた──明日には帰らなければならないのに。
派遣看護師のメグは患者のつき添いのためクリスマスをセビリアで過ごすことになり、患者の名づけ子であるスペイン人公爵のクリスティアンと知り合った。貴族然として尊大な彼に反感を抱くメグだったが、数日後、公爵邸に招待されたとき、彼とふたりきりでエレベーターに閉じこめられてしまう。さらに驚くことに、突然唇を奪われて……。
-
- 頁数
- 296頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年12月05日
-
- 定価
- 947円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年11月20日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-74411-1
-
- 書籍番号
- XVB-11
-
モニター
三作品の短編集です。どのお話しもすばらしいです。クリスマスに向けてのラブストーリーとしてふさわしい。私が特に気に入ったのは二作目で、登場人物に悪い人はいないし、本当に素敵な王子様に恋をするシンデレラストーリーでした。ヒーローに優しさが溢れていて、ヒロインとその姪に対する愛が伝わる心温まるお話でした。
-
モニター
子供の頃からシンデレラや小公女の物語が大好きだったのは、聡明なヒロインが最高に幸せになっていく過程が好きだったからです。このアンソロジーは同じ幸せ感に溢れた物語で、短めなのに読み終わった後の幸せ感に大満足しました。特に最初の2編のヒーローの非の打ち所のない優しさがツボで、ツンデレもいいですが、とことん優しいのがやっぱりいいなぁ…と思いました。
-
モニター
「痛快!」この言葉はこういう物語を読んだときに発したくなるものなのだと思いました。忙しい家事の合間に読めて、しかも長編小説を読むのが苦手な私にとっては、アンソロジーという形式がぴったり! それぞれ味が違うけれど、どれも「こんな出来事が起こったら、たまらなく素敵!」という物語でした。自分の期待通りに物語が展開していくことの楽しさ、想像を超えたハプニングにさらに感じる喜び! クリスマスに是非オススメ!
-
モニター
教師や看護師といった、私たちが知っているシンデレラとはかけ離れたヒロイン像だと思ったが、読み終えたあと、ハッピーエンドで幸せな気分になれた。またクリスマス間近にはうってつけの物語だった。一作一作は短いながらも引き付けられるものがあった。
-
モニター
一話目の話がとても気に入りました! いじわるな家族にも負けずに過ごすバーサが最後にはオリヴァーと結ばれた時には心がすっきりしました。バーサをなんとしても幸せにすると行動するオリヴァーのことも大好きになりました。
-
モニター
3作品の中で、一番胸がわくわくどきどきした作品は、『幸せを呼ぶ王子』です。とにかく最初から最後まで、一気に読みました。小さい女の子の祖父が応募した企画に参加したところから、物語ははじまります。王子さまと小さいかわいい女の子の出会いが、信じられない結末を迎え、女性だったら誰もが憧れる夢のようなストーリーに、ドキドキしました。現実にこんな話があったら、どれだけ幸せだろうと想像してしまう素敵な話でした。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。