ハーレクイン・シリーズ
理想的な婚約者
結婚回避――共通の思いを抱く二人は、しばし見せかけの恋人同士になることに。
午前八時十五分発ロンドン行き列車の食堂車に座っていたベロニカは、発車間際にあわただしく列車に乗りこんできた男性に目を奪われた。ロンドンでも著名な大企業を率いる、実業家のファーガス・カバナだ。彼を見て、ベロニカはとっさに決断した。「どうぞおかけになって」さりげなく彼に相席を勧める。彼女の魅力に引きつけられたファーガスは、申し出を受けた。ベロニカは今日、いとこの結婚式に出席することになっていたが、花婿候補を押しつけてきそうな母親をかわすために、とりあえず結婚式にエスコートしてくれる男性を探していたのだ。独身で資産家のファーガスなら、母も納得するだろう。彼のほうも、妹たちに冴えない花嫁候補を挙げられ、閉口していた。互いの立場を理解した二人は、しばらく恋人役を演じることにする。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年08月05日
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- 著者
- リズ・フィールディング
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- 訳者
- 萩原ちさと
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- 定価
- 704円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-00645-8
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- 書籍番号
- R-1641
読者レビュー
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「恋の味つけ」(R-1618)で“氷の女王”と呼ばれた美貌のベロニカのハートを奪う男性が現れます。「恋の味つけ」や「パンドラの夢」(R-1635)でおなじみの面々も登場します。どうぞお楽しみください。