ハーレクイン・シリーズ
その朝、レイチェルの家で電話のベルが鳴り響いた。 受話器の向こうから聞こえてきたのは、 かたときも忘れることのできない声。 「トリスという名前に心あたりがありますか?」 トリス! 一生に一度の恋人、そして最愛の娘の父親。 めくるめく情熱をともにし、すぐに結婚しようと誓って…… それきり姿を消したひと。叶わなかった初恋。 レイチェルはひどく動揺した。なぜ今になって電話なんか。 だが、トリスはレイチェルを捨てたわけではなかった。 ある事故で、愛し合った日々さえも記憶の海に消えていたのだ。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2014年04月20日
-
- 著者
- レベッカ・ウインターズ
-
- 訳者
- 結城玲子
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2014年03月28日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-90239-9
-
- 書籍番号
- K-229 (初版I-1842)
-
モニター
最初から最後まで、一気に読み切りました。レイチェルとトリスの、失われた過去と愛を前にしての、二人の葛藤にドキドキしっぱなしでした。二人を支える脇のキャラクターたちもとても魅力があり、物語にとてもいい色を添えています。読みやすいけど、飽きさせない大人の展開に終始釘づけでした。
-
モニター
優しい家族のお話ですね。それぞれが様々な想いを抱えながら、少しずつ距離が縮まっていく様子を丁寧に追っていると思います。子供たちも、素直ないい子でした。
-
モニター
全編を通して家族愛がテーマとなっているお話です。婚約したものの、ヒーローの事故により離れ離れになり、約10年ぶりの再会・・・とあらすじはドラマティックなのですが、終始娘と甥の2人の子供たちに助けられ、振り回されながら、バタバタしている大人たちという構図から離れることなくエンディングを迎えます。ハーレクイン的「熱いロマンス」を期待していると物足りなさを感じるかも。いつもと少し違う物をとか、ハートフルな物をという時にオススメです。
-
モニター
このお話に出てくる子どもたちがすごくいい子たちでした。それなりに嫉妬したり拗ねたりはするけれど、基本、いい子です。悪意を持つ人が誰もいなく、ヒロインが若い時のプライドを少し抑えて、ヒーローの家族に連絡していたら、最初から幸せになれていたのにと思わずにいられませんでした。ロマンスよりは家族の色濃いお話だと思います。
-
モニター
普段、ロマンスものを読むことが殆どの私には、全体的に物足りなさが残りました。主な舞台のスイスにしても、もう少し詳細に情景描写して欲しかったです。ただ、全体的に上品な感じで、見方を変えれば、上質な一般文学の雰囲気が漂っていると言えます。ヒロインの娘ナタリー11歳とヒーローの甥アラン12歳を主人公にして、ヒロインとヒーローの過去を紐解き、現在に繋げ、2人を再び結びつける様子を重厚に描いた上質な一般小説という印象を持ちました。ヒロインとヒーローの関係より、少女の頃愛読していた、児童文学を彷彿とさせるナタリーとアランの関係に惹かれてしまいました。
-
モニター
ヒーローに対して誤解はありましたが、基本的に懐が深く思いやりあるヒロインと素敵過ぎるヒーローが記憶喪失ということがあってもまた、愛を確かめ合っていく展開に感動し、一気読みでした。二人を助けていく子供たちもいい子たちでホットなラブシーンはないもののハートフルで読み応えがあります。こういうはーレクインもあっていいかなと思いました。
-
モニター
愛は色あせない。そんなことを思わせてくれる本でした。愛する娘と甥、かつて自分が愛した女性。登場人物一人一人に感情があり、生きている、そう強く感じました。最初は少しずつずれてしまった関係が物語が進むにつれ形を変えていく様子には、ドキドキしたり、ほっとしたりしました。とても優しい文章で読者をひきつけてくれるので、年代を問わず楽しめるかと思います。
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。