ハーレクイン・シリーズ
奥様、お手を
彼が生きている白と黒だけの世界に鮮やかな色をつけてあげたい。
アシュリーは七年前に夫を亡くし、人材派遣会社を経営しながら、九歳の息子、ウィリアムを一人で育ててきた。ある日、イギリスから富豪一族の執事だと称するハリーがやってきた。アシュリーの亡夫が一族の遠縁にあたることから、息子のウィリアムを跡継ぎとして迎えたいというのだ。しかし、アシュリーは素直にイギリスに赴く気にはなれなかった。亡夫とその母親が上流階級の出身であることを鼻にかけ、人を見下していたのを忘れることができなかったからだ。そんなアシュリーに、ハリーは、説得するという任務が成功するまで、執事として彼女に仕えると言って譲らない。しかも彼は言葉どおりに、あくまで礼儀正しく、かつ断固とした態度で、アシュリー母子のために何かと力を尽くしてくれる。ところが、忠実で優秀な執事だとばかり思っていたハリーが、富豪一族の当主、クリフトン卿その人だとわかり……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2000年02月05日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 高杉啓子
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-00065-4
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- 書籍番号
- I-1315
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