ハーレクイン・シリーズ
牧師の父と古風な母に育てられたレティシアは、初めての恋に破れて以来、男性には心を開けなくなっていた。そんなときに出会ったのが、姉の親友に紹介されたヤソン。35歳のオランダ人医師はとても背が高く、ハンサムで、警戒心をあらわにするレティシアに優しく言った。「いつの日か、きみは誰かを好きになる。そしてその誰かは、きみが世界でいちばんきれいだと気づくんだ」事情を知る彼の、なぐさめの言葉でしかないことはわかっていても、レティシアはしだいにヤソンに惹かれていくのを感じた。夏の恋のはじまり――それは、眠れない夜のはじまりでもあった。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2013年11月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 後藤美香
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2013年11月07日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22300-5
-
- 書籍番号
- I-2300
-
モニター
とても、さわやかな恋でした。激しさは無いですが、読み終わった後、じんわりと心に染みました。ヒロインのせつなさや恋心の描写がとても上手に描かれていました。
-
モニター
年齢差があるがゆえのふたりの甘酸っぱくてホロ苦い恋は、私の胸の引き出しの奥のそのまた奥にしまってあった10代の恋心を揺り起こし、どんどんと彼らの心と同化してしまいました。若いからこその青い悩み、年齢を重ねているからこその悩み、その両方を理解できる今、早くそれらが重なってくれることを祈るような気持ちでいっぱいになりました。読み終えた後に、心地よい温かさを胸に感じることができる素敵なストーリーです。
-
モニター
この本の第一印象は「ピュア」。主人公のレティシアは純粋すぎる。物語を読み進めるうちにヤソンへの思いがもどかしく「がんばれ!」って後ろから押してあげたくなります。初めての恋がトラウマとなり、男性に心が開けないレティシアは恋への第1歩がなかなか踏み出せない。ヤソンへの恋心はどんどん強くなる一方で、自分の気持ちを相手に伝える自信が無い。レティシアの様に、恋に臆病になる気持ちは誰もが持っていて、とても共感できる一面。読み始めから読み終わりまで優しい物語。ぜひ、主人公の純粋さに共感して欲しいです。
-
モニター
淡々とした語り口で綴られるレティシアの恋物語。派手な出来事が起こる訳ではありませんが、いつの間にかレティシアと一緒にヤソンの言動の一つ一つに、ワクワクしたり落胆したりと、淡い恋心を体験できました。初めての恋に破れ傷ついて、容姿にも自信の持てないレティシアが歩むシンデレラの道。幸せになれて良かったね。
-
モニター
主人公レティシアの自分への自信のなさからヤソンへのせつない思いが胸をうつ物語であった。ヤソンが医者だというだけでなく取り巻く環境のゴージャスなところがヤソンへのあこがれをさらにかきたてるストーリー展開だった。
-
モニター
トキメキというよりは、落ち着いた大人の恋愛ストーリーでした。でも、ヒーローとヒロインがどうなるのか…?最後までハラハラし、一気に読んでしまいました。真面目に生きている人こそが、最後は幸せを掴める…そんな人がたくさん登場して、なんだか報われたようなスッキリ気分です。読後も穏やかな気持ちになれるし、オススメです。
イギリス南西部デボン州で育つ。夫の故郷オランダに14年間住み看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。優しい作風のロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月永眠。