ハーレクイン・シリーズ
トニは3週間前にポルトガルへ来て家庭教師の仕事についたばかり。だが、雇い主の妻からいわれのない誤解を受けて解雇されてしまった。ほかに行くあてもなくイギリスへの帰国を考えていたとき、街中で偶然会った友人ポールに祖母の家に来ないかと誘われる。まるでおとぎ話のような伯爵家の城に着いて驚くトニだったが、さらに友人の叔父であり城主の伯爵ラウルを見て、わが目を疑った。街で彼の車にぶつかりかけたとき、彼は親切に助けてくれたのだった。ほんとうは再会を喜びたいのに、トニは喜ぶことができなかった。なぜなら、孫の幸せを楽しみに待っている祖母のために、ポールの婚約者のふりをする約束でここへやってきたのだから。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年07月20日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 上村悦子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年07月04日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12877-5
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- 書籍番号
- R-2877
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モニター
アン・メイザーの初期の作品ということですが、古さを感じさせない作風でした。主人公のトニはシルバーブロンドで魅力的な女性、半年前に両親を事故で亡くし、心機一転ポルトガルで家庭教師の職に就いたが、トニの美貌ゆえに不当に解雇され途方に暮れていた。そんな異国の地でいろんな人に巡り合い、いろんな人に振り回され、彼女の行く先には……。自立心があり美貌も知性も正直さもあるトニがとても好印象でした。
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モニター
登場人物は強烈な個性の人達が多く、表情が目に浮かぶようでした。主人公や伯爵が、お互いに好意を抱いているのに、周りからの影響で、なかなか上手く行きません。最後はどうなるのだろうかと気になって、一気に読み終えた作品でした。
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モニター
正直で思ったことを口にしてしまう純なヒロインに対し、横柄で傲慢、独裁的な伯爵。年齢差のある二人の進展に新鮮さを感じました。ヒロインのピュアさが際立つ素敵なお話です。1970年の作品とは思えないほど、表現も内容も今時でした。
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モニター
舞台はポルトガル。突然の事故で両親を亡くしたばかりのイギリス人のヒロインと、妻に先立たれたポルトガル人の伯爵であるヒーローとのお話。おとぎ話のような伯爵家のお城を舞台に繰り広げられる、王道のロマンスです。友人のためについた嘘から絡まっていく糸がどのように解けていくのか先が楽しみで、どんどん読み進めていけました。
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モニター
イギリス人の主人公がポルトガルの街で車にぶつかりかけ、車の運転手である、顔に細い傷のある悪魔的風貌の強烈な印象の男性との異国の街でのインパクトのある出会いの後、思いがけない形で偶然再会します。ヒロインはポルトガル貴族(!)の彼に誤解され続けます。会うたびにイライラさせられ火花が飛ぶ、二人の間の緊迫感にドキドキしどおしでした。1970年作だそうですが、今読んでも十二分に楽しめますよ!
イングランド北部の町に生まれ、現在は息子と娘、2人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。