ハーレクイン・シリーズ
ロンドンで静かに暮らすヘレンのもとに、一通の手紙が届いた。差出人は、会ったことのないギリシャの大富豪の祖父――その祖父が病床に伏し、死ぬ前にひと目会いたいと言ってきたのだ。同情をおぼえるものの、父と駆け落ちした母を勘当し、亡くなるまで許すことのなかった祖父を恨む気持ちもある。ヘレンが迷っているとき、祖父の使いと名乗る男が現れた。浅黒い肌に神秘的な瞳のデイモン・レアンドロスは、彼女をわがまま娘のように非難し、有無を言わさぬ口調で告げた。なんとしてでもきみをギリシャに連れていく、と。獲物を見つけた獣のようなまなざしに、ヘレンは身を震わせた。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月20日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 長沢由美
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42022-0
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- 書籍番号
- PB-122 (初版R-214)
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モニター
まだまだウブなヘレンと大人のデイモンのやり取りを見ていて、ヘレンはいつもは常識はあるけれどデイモンに対しては反抗的。もっと素直になればいいのに……。はらはらしましたが、アフロディテの影響はすごい! さすがギリシア、ロマンティックになれる島のせいだと思いました。
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モニター
最初の頃のヘレンの行動は、危なっかしくてハラハラ。悪い人に捕まったらどうすんの?無謀な行動にやきもきしました。19歳だもんね、子供っぽくて当たり前。そんなヘレンのこと、ヒーローは惚れちゃうの?よほどヘレンが美しいのか、ロリコンなのか?って思っちゃう。
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モニター
まだ少し子供っぽさを残すヘレンに、見下した態度をとるデイモン。お互いになかなか歩み寄らなかったので、つらい思いをしたと思う。でもそれだけに、お互いの気持ちを素直に伝える場面はすごく愛に溢れていました。美しいギリシアの描写がところどころに出てきて、自分も行ってみたくなりました。
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モニター
面白かったです! ヒロインがヒーローに反感を持ちつつも惹かれていく過程に共感して、どんどんストーリーにのめりこんでしまいました! そして読後感もとても良く、幸せな気分になれました。作者の力量を感じます。
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モニター
最初はヒロインの祖父もヒーローもかなり横暴で暴君な感じで、若いヒロインがとてもかわいそうになりました。ヒロインに感情移入してしまい、ヒーローと祖父に対してイライラしながら半分以上読んでいました。純真でいつの間にかヒーローに惹かれていき、祖父に対しても理解を深めていくヒロインが、生き生きしていてかわいらしかったです。でも、ヒーローと祖父には最後まであまり好感を抱けませんでした。
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モニター
重い心臓病にかかっている主人公の祖父から是非会いたいという一通の手紙が届いた。主人公の母は祖父の決めた許嫁と結婚せず、自分の好きな相手を選んだ。その為祖父とは疎遠になっていたのだが、主人公は祖父の使いのデイモンという男性と一緒にギリシャのポロス島へと向かう。初めからとても積極的な態度を見せるデイモンに戸惑いながらも、段々と惹かれていく主人公の気持ちが細かい描写で手に取るようにわかり、とても恋愛の参考になります。アフロディテの神殿のシーンがとても神秘的で興味深かったです。
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モニター
この作者の本を初めて読ませて頂きました。ヒロインの活発な行動に思わず笑いが込み上げてきて、応援したくなってしまいました。最後には、自分の気持ちに正直になり、ホッとしました。ギリシャに行きたくなった一冊です。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。グラマースクール卒業後は、地元のジャーナリストとして、フラワーショーから事件まで、あらゆる分野の記事を手がける。ロマンス小説を書き始めたのは1975年から。執筆のほかには、映画、音楽、料理、おいしいレストランの食べ歩きなどに情熱を傾けている。サマセット在住。