ハーレクイン・シリーズ
夢一夜
パーティのあいだじゅう、ナターシャはけらけらと笑い続けている。飲み慣れないシャンパンのせいとわかってはいても、夢心地だった。今日突然フィアンセから婚約解消を言い渡された彼女には、絶望の涙に暮れる心の置き場がわからないのだ。そんなナターシャを、ぞくぞくするような視線で見つめる男がいた。敏腕経営者でプレイボーイと名高い、ジョー・ファラル。ナターシャは、思いきりうっとりと微笑を投げかけた。やがて二人はそっと会場を抜け出し、郊外へ車を走らせていた。いつもの内気な娘は消え、大胆で情熱的な女がそこにいた。これもみんなシャンパンのおかげ……夢なら一夜だけでも覚めないで。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月20日
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- 著者
- シャーロット・ラム
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- 訳者
- 大沢晶
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90098-2
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- 書籍番号
- K-88 (初版I-76)
読者レビュー
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ukocyan
再び出会えることをずっと待っていました!! うん十年もはるか昔の学生時代、大・大・大好きだった作品です。可憐で純粋なヒロインが両親から教えられた古臭い固定観念に縛られ、自分の心の内にある激しい思いに戸惑い苦しむ物語です。とにかくヒロインがちやほやされます。ヒーローに愛されるのは当然ですが、脇を固める元婚約者、上司にも大切に扱われます。時に情緒不安定になるヒロインを支えるヒーローが何とも言えず素敵です。久しぶりに読んで恋に恋する時代を思い出しました(今は現実に立ち向かうオバちゃんですが、ハーレクインのおかげで夢を見ることができます。今回再版していただき、本当に感激しています。ありがとうございました!)
第2次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はイギリス本土から100キロ離れたマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストである夫の強いすすめによって執筆活動に入った。2000年秋、ファンに惜しまれつつこの世を去った。ハーレクイン・ロマンスやハーレクイン・イマージュなどで刊行された彼女の作品は100冊以上にのぼる。