ハーレクイン・シリーズ
レストランでウエイトレスをしていたキャリーは、伯爵の称号を持つ企業家テオ・サンラファエルに見そめられた。だが、つかの間の情熱を分かち合うと、彼はキャリーを捨ててフランスへ帰国した。1年後、テオからの使者がキャリーとその息子を迎えに現れ……。【夏のロマンス大特集】
心の傷から逃げ出したいゾーイはミラノの空港に降り立った。コモ湖畔の別荘で臨時の家政婦として働くことに決めたからだ。雇い主はイタリア人実業家――リアンドロ・フィラメッティ。ところが、別荘に到着するなり、ゾーイは彼から怒りの言葉を浴びせられる。
レイラは小国アラクルの王女。独裁者の父親の支配から逃れるため、母親とともにアメリカへと移住して12年の歳月が過ぎた。ある日、レイラの前にかつて正式に婚約を交わしていた男性アーデルが姿を現し、厳しい声で言った。「きみはぼくと結婚しなければならない」
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年07月05日
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- 定価
- 1,320円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80625-3
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- 書籍番号
- Z-25
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モニター
愛に満ちた幸せを1冊で3回味わうことができてお得です。ヒーローはお金や権力はあるれど、愛にはどこか臆病で、ヒロインが愛の大切さを自身の力でヒーローに理解させていく物語。愛が育っているのになぜか気づかないふりをするヒーローたちにもどかしさと、それに傷つくヒロインたちに自分を重ねて悲しみを感じました。でも、最後に愛が伝わった時には、ヒロインになりきって幸せを感じることができました。特に、3作目は王女としてのレールの上に自由を求めるけれど、それ以上に愛する人がいないと生きている意味がないことに気づくヒロインの強さに感動しました。
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モニター
1冊の本の中に3つのラブスト―リー。ちょっとお得な気分です。自分が感じているものが愛だと理解していない伯爵。軽薄な女性が常に浮気の相手だった父親の影響で、女性に対して偏見を持つ億万長者。そして愛する祖国のために絶対的な君主としての生き方しかできないヒーロー。そんな3人のヒーローと真正面から向き合って愛を勝ち取ってゆくヒロインたちが素敵。2番目の『異国のボス』のヒロインにはとても共感を覚えました。
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モニター
幼いころに夢中になった、私だけの王子様が世界のどこかに必ずいるという想像。そんなに世の中甘くはないけれど、日常に疲れてしまってすっかりそんな気分も忘れかけていました。今回の主人公は、そんな等身大の女性ばかり。ゴージャスな世界の中で、まるでシンデレラのような豪華絢爛な夢の世界が3本立て! 世界の素敵なリゾートで極上の夢を見させてもらいました!
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モニター
3編の恋物語でどれも素敵。『愛を知らない伯爵』/キャリーは愛を否定するテオを愛さないよう努めるが、惹かれる気持ちは止められない。揺れる二人の気持ちにせつなさで胸がときめき、泣けた。 『異国のボス』/ゾーイに対して先入観で決めつけるリアンドロに最初は不満感を持つが、ゾーイも彼女自身が保身のためにその手の女を演じていた面もあり……。お互いの誤解、自分自身に対する誤解を正して分かり合っていくのがとても良かった。 『脅されたプリンセス』/男性的な力強さを持った上に寛容で我慢強く、政治的な能力もあるアーデル。そんな彼からレイラが逃げるシーンは共感できなかったが、彼の気持ちに確信を持つためには仕方なかったのかも。
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モニター
『愛を知らない伯爵』/すれ違いの後の和解が3作の中で一番よく書けている。価値観のすれ違いや、言葉が足りないことでのすれ違いがロマンス小説として優秀だと思う。 『異国のボス』/お互いの距離が縮まっていくのにためらいを覚えつつも止められない姿など、惹かれるものはあった。 『脅されたプリンセス』/設定がいいので、もっと長編で読みたい作品。
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モニター
この本は、著者も物語の内容も異なる3作品が収録されています。3作品とも、登場人物が少なく、人物を捉らえやすく、一気に読めました。個人的には、『異国のボス』が一番読みやすく、内容的にも面白く感じました。3作品とも、最後はハッピーエンドなので、どの作品から読んでも、楽しめると思います。『愛を知らない伯爵』は、情熱的な描写が今まで読んだ本より多く感じました。
書店を経営する両親のもと、たくさんの本に囲まれ、アイダホ州の小さな町で遠い国々を夢見て育つ。16歳でヨーロッパへの一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカ中を旅する。22歳でのちに夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した1年後、小説を書き始めた。育児に追われている今は執筆活動を通して大好きな旅をしているという。
アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで兄の幼なじみと出会い結婚した。その後、イギリスに渡り6年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始め、長編や連載小説も手がけている。読書、旅行、編み物が趣味。現在はコネチカット州に夫と3人の子供と住む。
ニューヨーク市近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。