ハーレクイン・シリーズ
ジリアンは重大な決断を迫られていた。おじの遺言により、セオドアと結婚しなければ、今住んでいる牧場が競売にかけられてしまうのだ。子供のころから知っているセオドアのことは好きだけれど、恋人同士になるのも飛び越して、結婚なんて……。ジリアンにはセオドアが知らない過去があった。それを知ったら、彼は私をどう思うだろう? そんなある日、とんでもない人物が町にやってきた――もう二度と会うことはないと思っていた、ジリアンのあのいまわしい出来事にかかわる人物が。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年07月05日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 山本みと
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51522-3
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- 書籍番号
- D-1522
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モニター
遺言により結婚しなくてはならない二人。知り合い以上友人以下ぐらいの関係、相手は好人物です。でも暗い過去があって結婚には踏み切れないジリアン。その出来事に関わる忌々しい人物の登場で二人は急接近。それ以外は出てくる人物がそれぞれ魅力的でいい人ばかり、読後感も良いお話です。時折、作者の日本文化に詳しい記述なども出てきて、物語以外にも違う楽しみがありました。
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モニター
初めてハーレクイン・シリーズを読みました。普段、1ページが2段構成になっている本を避けているので、読み始めは不安でした……。しかし、どんどん内容に惹き込まれ、挫折はおろか、一気に読めてしまいました! チラホラと出てくる主人公たちのルーツ的な部族の話は、自分にとってあまり身近なものではないので不思議な感じでしたが、セオドアの忍耐力と優しさ、ジリアンを見守る人々の温かさにとても心打たれます。やきもきしたりもどかしかったり……。最後はホッとできて素敵なお話でした。
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モニター
読み始めは、反発しあう幼なじみが少しずつ距離を縮めて結ばれる定番のストーリー展開を予想した。しかし、予定調和とはいかない。ヒロインが心に秘める過去の事件が物語に暗い影を落とし、やがて現在の生活も不気味な色を帯びてくる。ハラハラするが、もちろん不快ではない。モンタナ州の豊かな自然を背景にした真っ直ぐな二人の恋の始まりというみずみずしい輝きに、妖しいスパイスがふりかけられたように物語の魅力が増すのである。
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ひーこ
大好きな作家です。誤解などで、好きな相手からひどい仕打ちを受けるかわいそうな主役というパターンではありません。親の遺言で結婚しないといけないと言いつつ、お互いに好意をもっているが、過去の傷から、一歩を踏み出せない女性ジリアンとそれを優しく見守るセオドアの話。『無邪気なシンデレラ』のサッシーとジョン夫婦も出てきます。私は、ダイアナのせつないくらいの話が大好きで、これは気軽に読むのにピッタリの作品です。
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モニター
自分の幸せのため、大切な人の愛に応えるため、震えながらも過去に立ち向かおうとするヒロインのジリアン。そんな彼女を理解し、守ろうと奮闘するセオドア。相手を気遣いつつ、率直な意見を交わし合えるカップルは素敵です。少女らしさを残すジリアンが、少しずつ大人の女性へと成長する過程が楽しめる物語です。
シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の1人。総発行部数は4200万部を超え、各紙のベストセラーリストにもたびたび登場している。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続ける。大の親日家として知られており、日本の言葉と文化を学んでいる。ジョージア州在住。