ハーレクイン・シリーズ
干し草をかぶった乙女
家具職人の娘アナリースは夜の森で瀕死の若者を見つけ、放っておけずに家へ連れ帰った。きっとならず者に襲われた犠牲者に違いない。なぜなら、わたしの母も同じように襲われ、殺された……。心やさしいアナリースは若者がかわいそうでならず、必死で看病を続けた。その甲斐あって、若者は日ましによくなっていったが、決して素性を明かそうとしない。体を動かせるまでに快復すると、なにを思ったか、彼はアナリースの父に家具作りの手ほどきを受けたいと言いだした。どこか奇妙なこの申し出に、彼女は首をかしげるばかりだった。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年11月05日
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- 著者
- キャサリン・アーチャー
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 946円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-32270-8
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- 書籍番号
- HS-270
読者レビュー
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本作の舞台は西暦1472年、イングランド王家がランカスター家とヨーク家の二派に分かれて争っていた時代にあたります。ランカスター家が赤ばら、ヨーク家が白ばらのバッジを使用したことから、ばら戦争とも言われ、1455年から三十年あまりも続きました。