匿名の人物からベーカリーを贈与されたブリタニーは、希望に燃えてミラクルハーバーへ引っ越してきた。贈り主がまったくわからないことさえ気にならない。仕事もなく、養父母からの金銭援助も打ち切られた今、ベーカリーを成功させて新しい人生を始めるしか道はないのだ。贈与には、一年以内に結婚するという条件がついていた。ブリタニーはその条件すら実現させるつもりでいた。たとえ新聞広告で夫を募集することになっても……。そんな彼女の前に、うってつけの花婿候補第一号が現れた。ゴージャスな独身弁護士ミッチ・ハミルトンだ。だが、さっそくプロポーズしたブリタニーに向かって、彼はセクシーなほほえみを浮かべて答えた。