ハーレクイン・シリーズ
得意の料理で母の日を祝おうと思っていたローラは、家族水入らずの場に父が客を呼んだと聞いて憂鬱になった。会計士の父は、破産企業の清算人として冷徹非道と言われる一方、家庭でも暴君のようにふるまい、家族はいつも苦労している。当の客は、父の右腕であるジェイクというやり手の男性で、父同様に容赦ない性格の持ち主ではないか、とローラは疑っていた。だが実際の彼は、俳優のような容姿に機知と朗らかさをまとい、ひと目で惹かれたローラは庭で彼とキスまでしてしまう。こんな気持ち初めて――純真なローラは歓喜に震え、夢中になった。彼の本当の目的も知らぬまま、秘密のデートを重ねたある日……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年06月20日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 萩原ちさと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12744-0
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- 書籍番号
- R-2744
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モニター
現実の状況の変化よりも、心理的な駆け引きの描写が多く、派手さはないですが、じっくり読めて楽しめました。ジェイクがローラに対してつねに誠実であろうとする姿勢がとても素敵で、ローラも芯の強さが女性らしくて好感が持てました。状況が違えば憎む事もなかったけれど、出会うこともなかった二人。ハッピーエンドでよかったです。
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モニター
この男カッコイイ! 互いに心にブレーキをかけながら惹かれ合う二人。ローラの困惑ぶりが、また可愛い。一方で自分の目的を果たすため、着々と事を進めていくジェイク。女性の心理と男性の心理が巧みに描かれていて、読んでいて面白いように惹き込まれていく。思わず二度読みしてしまいました。
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モニター
外では冷徹非道、家庭では暴君の父が、母の日に家に連れてきたのは、右腕であるジェイク。父の思惑に乗りたくないローラだったが、彼はとても魅力的でデートの誘いを断れなかった。一方のジェイクも、ある理由からローラに魅かれてはいけないと思いながらも、逢瀬を重ねてしまう。ヒーローとヒロイン、それぞれの立場がわかるだけに、お互いを求めているのに身動きが取れない二人にもやもやしっぱなしでした。ただ、最後にはそれが払拭されたので良かったです。
フランス語と英語の教師を経て、コンピューター・プログラマーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建築デザイン、自宅のインテリアに向けられた。また、人と人とのつながりに興味を持っていたことから、ロマンス小説の世界に楽しみを見いだすようになり、それが登場人物たちを個性的に描く独特の作風を生み出すもとになった。