ハーレクイン・シリーズ
幼い妹を抱えるロビーナは一度きりの機会と知りながら、華やかな社交シーズンを心ゆくまで楽しんでいた。そんなとき、親しくなった年配のレディにブライトンに招待され、夢のようなひとときを長引かせようと、喜んで応じる。ところが、そのレディが彼女を息子の花嫁に望んでいると気づき、ロビーナの高揚はたちまち憂鬱に取って代わられた。男爵はすてきだけれど、今でも亡き妻を想っていると聞く。愛されないとわかっていて、結婚するなんて耐えられないわ……。彼の秘められた好意にも気づかず、すっかり困りはてたロビーナに、男爵は意外な申し出をした。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年03月05日
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- 著者
- アン・アシュリー
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- 訳者
- 吉田和代
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年02月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33135-9
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- 書籍番号
- PHS-35 (初版HSS-12)
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モニター
今まで読んだハーレクイン作品の中で一番ストーリーが面白かったです。人間として素晴らしいヒーローとヒロインが出会うところから始まり、心の変化が細かく描写されています。単なる「恋」や「ロマンス」という言葉では片付けられないほど、ストーリーの展開が面白く、結末も意外性があり面白いものでした。自分が恋をしたくなるというよりは、物語のヒーローとヒロインの恋を応援したくなる、そんな本です。そして自分も人間として成長していきたくなりました。春に心新たにスタートするのにピッタリな本だと思います。
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モニター
勇敢で知的なヒロインと余裕たっぷりの大人の男爵の恋模様。貴族の情景が浮かぶ、遊び心にみちた物語。ハーレクインでは珍しいかも?ウィットに富んだジョークまじりの会話が面白いです。特に男爵とお母様のクスッと笑える会話は、楽しげで高貴な感じ。ラストの事件にハラハラドキドキ。言葉のマジックにはまりそうな一冊ですね。
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モニター
最初は、なかなか恋の話にならないのでイライラしながら読みました。社交界とは縁遠いから描写を楽しみにしていました。社交界のシーンは、ドラマや映画になるといいかもしれないと勝手に思いました。読み終わると口元が緩むと言うか……笑顔になってました。ハッピーエンド最高です。
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モニター
若く美しいヒロインは、家庭の事情から生涯で一度きりの社交シーズンを心ゆくまで楽しみます。二人の男性から求婚されますが、結婚するのなら本当に心から好きになる相手にしたいとの思いから、彼らの求婚をお断りします。そんな相手と出会えないなら家庭教師として身を立てようと考えるほどしっかり者のヒロインなのです。そのヒロインに、やもめの男爵が急接近! 兄妹のように仲が良くなるものの、そこからなかなか進展しません。男爵は過去の苦い経験からなかなか本心を表さず、思わず一緒にやきもきしてしまいました。でも、ゆっくり育む愛も素敵ですね!
イギリス中部レスターシャーで生まれ育つ。幼い息子たちを寝かしつけるときに役立った物語を作る才能が、ヒストリカル・ロマンス小説の分野でも開花した。趣味はガーデニングで、自宅の庭を開放することも。イギリス南西部に在住。