ハーレクイン・シリーズ
再会したドレイクは自信と威厳に満ち、改めてニコールを魅了した。二人の間に熱い炎が燃えあがるのに時間はかからなかった。だが、自分はドレイクの叔父デイヴィッドの子供かもしれない。そう疑うニコールにとって、この恋はひどく危ういものに思えた。そのうえ、彼女のまわりの人間関係はあまりにも複雑すぎた。愛人に走った妻を憎みながらも愛していた父、ドレイクを嫌う従兄、ひそかにニコールの母に思いを寄せていた伯父、それに苦しんだ伯母、そして、弟のデイヴィッドを溺愛し、今はドレイクに頼る彼の叔母。自分の中で整理がつくまで、ドレイクとの恋には踏み切れない。今こそ思いきっていまわしい過去と対決しよう。ニコールは心に誓った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年10月05日
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- 著者
- マーガレット・ウェイ
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- 訳者
- 朝戸まり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22197-1
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- 書籍番号
- I-2197 (初版I-2196)
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モニター
二コールのトラウマが貴重なものに思える。母を失い、父を疑い、愛を見失い、恋が敵視に変わったニコールの心の叫びが画家としての絵に表れた事は、神が二コールに絵を描かせるために与えた試練なのだとしても。やはり過酷だと思う。でもニコールは、立ち向かう勇気を持って一歩を踏み出した。その一歩にも、欲や疑惑や愛ゆえに歪んだ嫌がらせが立ちはだかる。途中はハラハラしましたが、ニコールが、最後まで愛という光を求めて進めてよかったと、ほっとした。
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モニター
ぞくぞくするようなキスシーンで上巻が終わり、どきどきの下巻の始まり。惹かれあう二人だもん。しょうがないよ。誰にも止められない。複雑な人間模様も絡んでくる。素敵なオーストラリアの自然がいっぱいで、描写も素敵で目に浮かぶよう。そして犯人が! まさかあの人とは思いもせず。ラストは花のシーン。うらやましい!
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モニター
お互い複雑な過去と家族関係の中、ヒーローとヒロインの恋はどうなるのか、とてもハラハラしました。彼らには血縁関係があるのか、すべてが最後に明らかになります。最後には手に汗握るドラマティックな展開があり、どきどきしっぱなしでした。オーストラリアの神聖な大地がとても素敵でした。
息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書き始め、今では執筆しているときがいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。