ハーレクイン・シリーズ
安食堂で働いているところをスウェーデンの男爵に見初められ、熱心に口説かれて、ローズはあっという間に結婚することになった。今は男爵所有の古城で開かれている披露宴の真っ最中――初めての夜を迎える緊張感からひとり庭に出た彼女は、どこからか現れた黒い瞳の男にいきなり捕らえられた。「この結婚は偽りだ。おまえたちの犯した罪を償ってもらおう」訳もわからぬまま、ローズはギリシアの島へと連れ去られた。一方、彼女を誘拐したクセルクセスはその美しさに感嘆しつつ、決して惹かれてはならないと自分を戒めた。この女は、男爵と取り引きするための大事な人質なのだ!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年09月20日
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- 著者
- ジェニー・ルーカス
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- 訳者
- 高浜えり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年09月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12657-3
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- 書籍番号
- R-2657
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モニター
誘拐された女性と誘拐犯が恋に落ちることなんてあるのかしら…そんなドキドキ感で読み進めました。純真で優しいローズと約束を守るためにはどんなことでもするクセルクセス。最悪の出会いが最後まで恋の邪魔をして、もどかしい。最後にクセルクセスが一番大切なことに気づいて、ホッとしました。タイトルの付け方もセンスいいなあと思います。
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モニター
ヒロインは苦学しながら家業工場の再建を志す頑張り屋さん。男爵に見初められ、お城での結婚式と、シンデレラ・ストーリーそのものです。ところが新郎への復讐に燃えるギリシアの大富豪に誘拐され、悪女扱いの上結婚式が偽物と言われる始末。なんだかんだで、お互いの誤解を乗り越え、愛を育み、最後にはヒロインの危機に駆けつけるヒーロー。王道ロマンスが現代風に味付けされていて、スラスラ読めて楽しめます。
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モニター
北欧の国スウェーデン貴族との恋かと、ワクワクしていたら、花嫁はさらわれてギリシアへ。「ギリシアか~」と思いつつ…29歳にしてウブなヒロイン、ローズ。今時こんな人いるのかとビックリ。悪魔か白馬の王子様か? ヒーロー、クセルクセスが探し求めている、レティシアって誰?とローズと一緒に思いをめぐらせていた。最後までハラハラ・ドキドキさせてくれた。
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モニター
最後まで気が抜けずに、集中してあっという間に読んでしまいました。女の子なら好きな作品じゃないでしょうか? 私は好きです。ローズになりたいです(笑) クセルクセスのような男性に出会いたい。ハラハラしながら楽しく読ませていただきました。
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モニター
まず、タイトルに釘付けになった。盗まれた薔薇とはどんな薔薇なんだろう。鮮やかで派手な薔薇? 清楚で可憐な薔薇? 小さくて若々しい薔薇? それとも刺々しい魔性の薔薇なのか…。でも、主人公のローズは誰からも愛される薔薇だった。それこそおとぎ話に出てくる一輪の薔薇だった。誘拐ですら恋の駆け引きかと思ってしまうほどストーリーにのめり込んでしまった。じれったい約束も最後には大きな愛のカタチになってよかった。情景も素晴らしく、読みやすかった。
書店を経営する両親のもとたくさんの本に囲まれ、アイダホ州の小さな町で遠い国々を夢見て育つ。16歳でヨーロッパへの一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカ中を旅する。22歳でのちに夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した1年後、小説を書き始めた。育児に追われている今は執筆活動を通して大好きな旅をしているという。