ハーレクイン・シリーズ
幼いころに親を亡くしたジェーンは、後見人の母娘に疎まれ、使用人同然の生活を送ってきた。みじめな将来を思って悲嘆に暮れていたとき、屋敷に公爵を招いてハウスパーティーが開かれることになる。現れたスタワーブリッジ公爵はこのうえなく優雅で、ジェーンは遠くから眺めるだけで満足をおぼえるが、なぜか公爵は彼女に興味を示してきた。それが後見人の不興を招き、ジェーンは屋敷を追われてしまう。頼る人もいないのに、どうやって生きていけばいいの……?困り果てた彼女は、ある計画を胸に秘めて公爵を訪ねた。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年09月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年08月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33122-9
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- 書籍番号
- PHS-22
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モニター
その時代にあっては型破りな主人公、ジェーンの行動力に驚きました。スタワーブリッジ公爵との恋の葛藤、自分にまつわる出生の秘密などがぎゅっとつまって、一気に読み進みました。とてもドキドキ・ハラハラな物語です。
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モニター
最初からぐいぐいと引っ張り込まれ、最後まであっという間に読みきってしまいました。それほどとても面白いものでした。タイトルに“シンデレラ”とあるように、よい境遇にいなかったヒロインがヒーローと出会ってから運命が変わっていき、恋に落ちていきます。でも、それは身分違いの報われない恋で・・・胸キュンでした!
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モニター
1800年代は本当にシンデレラストーリーが似合う時代だと思います。しかし、この主人公ジェーンには魔法使いのおばあさんは現れません。女性にはまだまだ厳しい世の中を自分の気概・勇気だけで乗り切り、愛する人と結ばれます。シンデレラも強くなくっちゃいけません!! ヒーローも家のための結婚を考えていましたが、真実の愛にはかないませんでした。真実の愛こそ、魔法使いのおばあさんかもしれませんね。1800年代も真実の愛が似合います。
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モニター
女性的で美しいのにタフなヒロインがとにかく魅力的。誇り高いヒーローが自分の意志に反して彼女に惹かれていくのも納得です。久しぶりに読み進めるのがもったいないと思える1冊でした。それにしても、これを書いたのがキャロル・モティマーだなんて! 80年代から夢中になって読んでいた作家です。20代、30代の作家が書いたと言われても違和感のない瑞々しさ、現代感。脱帽です。
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モニター
ヒロインの出生の秘密や身分の違いなどいろいろな事を乗り越える姿に共感しました。読み終えた後に心があったかくなる1冊でした。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の一人。一九七八年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に百冊を超える。十四歳のころからロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーの作品に感銘を受けて作家になることを決意した。物語を書くときにいちばん楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権がヒロインとヒーローに移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。六人の息子の母親であり、現在は夫とイギリスで仲睦まじく暮らす。