ハーレクイン・シリーズ
眠れる花園
荒れ果てた庭、そして傷ついた男性。どちらも私の力で立ち直らせたいけれど……。
ことの発端はブラックベリーだった。高い塀の向こうの隣家の庭に、パイを作るのに絶好のブラックベリーの実がなっていたのだ。ケイは罪悪感を覚えながら、売り家の札が立つ隣家の敷地に入った。ところが入ってみると、すさまじいほどに庭が荒れている。聞いた話では、屋敷の持ち主ドミニク・レイヴンスカーは園芸好きな妻の死後、決してここに足を踏み入れなかったという。会ったこともない他人の家とはいえ、あまりに悲惨なありさまに、庭師であるケイは我慢できずに、伸びた雑草を取り除こうとした。すると一人の男性が屋敷の中から現れ、彼女に近づいた。「サラ……」彼はケイを見つめ、いきなりキスをした。この人はドミニクだわ。私を亡き妻と間違っている!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2005年03月05日
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- 著者
- リズ・フィールディング
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- 訳者
- 久我ひろこ
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- 定価
- 704円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-21736-X
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- 書籍番号
- I-1736
読者レビュー
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イングランド南部に生まれ、二十歳でアフリカに渡り、秘書の仕事に就く。土木技師と結婚し、十年間アフリカと中東で暮らす。夫の帰りを待つ間、ものを書いて過ごすうち作家の道に。現在はウェールズに住む。