ハーレクイン・シリーズ
大富豪オスカーの娘たちのうちで不器量なのは私だけ。そう思っているソフィーには、インテリアデザインの知識が頼りだ。それを武器に職を得るが、ある深夜、突然シチリア行きを命じられた。使命は富豪マルコ・スペランサの屋敷の改装工事を勝ちとるため、ハンサムだと噂のマルコ本人に会って売り込みをすること。急ぎシチリアに飛んだものの、疲れからソファーで眠りこんでしまい、目覚めたときマルコに冷たく告げられた。「無駄足だったね」マルコはおよそ女性らしくない外見のソフィーに内心で苦笑しつつも、その熱意と、やぼったい格好の下にある見事な体に興味を引かれた。僕には女性を愛せない理由がある。だが、つかの間の関係なら……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年07月05日
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- 著者
- キム・ローレンス
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年06月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12631-3
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- 書籍番号
- R-2631
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- ミニシリーズ
- 愛に戸惑う娘たち
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モニター
自分に自信の無いソフィーが成長していくところが、醜いアヒルの子が白鳥に成長するのと同じで、とても良かったです。結婚に対するトラウマのあるマルコですが、ソフィーとの出会いを通じてトラウマが解消されていく過程が並行して書かれていて、正統派ロマンス! 読み終わったら、温かい気持ちになりました。
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モニター
未熟なだけに仕事に情熱的なヒロインは、働く女性にとって自分と重ねてみる人も多いはずです。だからこそ、未熟なヒロインの言葉に耳をかたむけてくれるヒーローのマルコが私には好印象。ヒーローが自分のコンプレックスをはねのける言葉をかけてくれる相手なら恋しちゃうのも当然ですね。マルコの気持ちがなかなかはっきり分からず最後まで一気に読んでしまった作品です。
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モニター
自分に自信のないヒロインがヒーローに求められることで自信をつけていく様子がよくわかり、女性って誰かの言葉でこんなに変われるのだとしみじみ思いました。珍しいのは、ヒロインが本当に美人ではないこと。体への称賛や描写は沢山出てきます(梯子にいる男性6人全員走っているヒロインの方を向いている等つい目がいっちゃうほど凄いのね…)ヒーローは俺様全開でびっくりです。
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モニター
シリーズものの一つなのですが、他の作品を読んでなくても楽しめました。
自分に自信をもてないソフィーに対し、最初から本当の彼女を見極め惹かれていたマルコ。徐々にソフィーが自信を持ち始めてから所有欲を露わにしているさまなどとてもおもしろかったです。お互いに傷を抱えているため、なかなか素直になれないので、イライラしてしまいましたが、ラストの思いがけない展開にドキドキしました。 -
モニター
実践がないにもかかわらず、仕事に熱心に取り組むヒロインの姿勢がとても頼もしかった。それと同時に育った環境もあり、自分自身を卑下してしまうところはややもどかしくもあった。そんな彼女の良さを見つけ、認めたヒーローの優しさに温かい気持ちになれた作品。
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モニター
オスカー・バルフォアの娘として何不自由なく育ってきたソフィーや姉妹達。突然父から自立を迫られる事になり、他の姉妹より容姿が劣っていると思い込んでいるソフィーですが、父からの難題がきっかけでマルコと出会います。過去と向き合いながらもお互いが心から望む存在になっていく過程がよく描かれています。ソフィーの思わぬ行動が…最後まで気を抜けませんでした。
イギリスの作家。ウェールズ北西部のアングルジー島の農場に住む。毎日三キロほどのジョギングでリフレッシュし、執筆のインスピレーションを得ている。夫と元気な男の子が二人。それに、いつのまにか居ついたさまざまな動物たちもいる。もともと小説を読むのは好きだが、今では書くことに熱中している。ハッピー・エンドが大好きだという。